[事件]ニュース
【放射能漏れ】3、4号機も送電線増設で冷却機能復活へ
2011.3.20 07:11
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東京電力の福島第1原子力発電所では、非常用ディーゼル発電機が津波で被害を受け、ほとんどの「冷やす」機能が停止した。19日現在も1~4号機は電力供給がない状態だが、外部の送電線からの電力供給によって本来の冷却システムが復旧すれば、第1原発は最大の危機を回避できる見通しだ。
第1原発では19日、敷地入り口まで引いてきた臨時の送電線から2号機へケーブルの敷設作業が進められた。1号機は2号機の電力が共用できるため両機に通電が可能になる。
東電は、3、4号機に対しては送電線を増設し、20日までに電力供給できるよう計画。建屋内では、地震・津波による被害で漏電などの可能性があるため、綿密な確認作業を並行して進めており、東電は「確認された機能から順次回復させる」としている。
電源回復後は、定期検査中などに使う「残留熱除去系」というシステムの復活に全力が注がれる。
地震発生時に運転中だった1~3号機は、制御棒が挿入されて核分裂反応は止まったが、燃料棒に含まれる放射性物質の自然崩壊は続いている。燃料棒が高温になり、炉心の一部溶融や水素爆発につながった。
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