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【芸能・社会】

北川大介 音楽の力で元気を

2011年3月26日 紙面から

 演歌歌手の北川大介(40)が25日、東京都渋谷区の古賀政男音楽博物館けやきホールで、東日本大震災の復興支援を目的としたチャリティーライブを開いた。震災の影響で公演を中止するアーティストが相次ぐ中、「笑顔と歌声で少しでも困っている人たちの力になりたい」と震災以降も全国各地で自ら募金箱を手にライブを続けてきた北川。この日も開演前にホール入り口で200人のファン一人一人と触れ合い、約38万円の義援金が集まった。

 「こういう状況でコンサートをすべきか、自粛すべきか賛否両論あると思いますが、大変なときだからこそ前向きになってほしい。困っている方がたくさんいらっしゃる中で、同じ日本人として少しでもお役に立てればと思っております」

 「大ちゃ〜ん」という声援を受けながら、北川はやや神妙な面持ちであいさつした。

 北川自身も15年近く前、福島県白河市に2年ほど住んでいたことがあるという。知人たちは福島第1原発に不安を抱え、農家や酪農家たちは出荷制限に大ダメージを受けたことに心を痛めていた。

 「歌手ですから音楽しかできませんが、電気も通っていなくて、ラジオで生活している人たちもいるでしょう。そんなときに元気づけたり、癒やしたりしてあげられるのは音楽の力だと思うんです」

 この日、北川がコンサートのオープニング曲に選んだのは、同じ所属レコード会社の大先輩・北島三郎(74)が作曲した自身のシングル「冬の嵐」。「♪あゝあきらめないさ 耐えてりゃいつか 冬の嵐も やむだろう」という歌詞は、被災者の応援ソングにぴったりと判断した。

 「被災者の皆さん、頑張ってください。もう少しで暖かい春が来ます。そんな気持ちを込めて歌いました」。アンコールでは今月2日発売の新曲「新・東京音頭」を元気いっぱいに披露し、デュエット曲「星空の下で」を女性ファンと一緒に歌った。

 北川は震災後の13日にホテルオークラ神戸で開催したディナーショーで集まった義援金と自身からの寄付金を合わせた100万円を日赤を通じて寄付。

 また、竹島宏(32)、山内惠介(27)とともに「イケメン3」として19日に北海道ニトリ文化ホールでコンサートを行った際も、ファンから約90万円の義援金が集まった。

 今月は27日に千葉・習志野市民会館、30日に東京・メルパルク東京でコンサートを開催するが、これまでと同様に自ら率先して募金活動を続けていくという。

 「ゆくゆくは被災地をはじめいろんなところに顔を出して、歌ったり『頑張ってください』と声を掛けられる機会を設けていきたいですね」。大ちゃんのさわやかな笑顔とクールな歌声、そして熱いスピリットが暗い話題を吹き飛ばしてくれそうだ。

 

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