東京・大田区で、母親に灯油をかけて火をつけ、殺害した罪に問われた長男に対し、懲役16年の判決が言い渡されました。

 渡辺雄一郎被告(36)は2009年、東京・大田区で、母の洋子さん(当時60)に灯油をかけて火をつけ、殺害した罪などで起訴され、裁判員裁判で審理されました。渡辺被告は「火をつけていない」と述べ、無罪を主張していました。25日の判決で、東京地裁は「被告の供述は不合理で信用できない。証拠から被告が犯人だと認められる」と指摘しました。そのうえで、「家族間の対立から衝動的に無理心中を図った犯行で、被害者に特段の落ち度は認められない。被害者を生きたまま燃やし、殺害した残虐な犯行だ」と述べ、渡辺被告に対して懲役16年の判決を言い渡しました。

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