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「私たちは最後まで戦う」=心身極限も、職務全う=福島第1原発復旧で東電社員

時事通信 3月26日(土)5時8分配信

 「心身共に極限まできている。でも私たちは最後まで戦う」―。福島第1原発で危機的状況が続く中、復旧作業に携わる東京電力社員は知人に送ったメールで苦しい胸の内を打ち明けている。
 メールの送信者は現在も施設内で復旧作業を続けている。あまり語られない社員の被災状況に触れ、「原発で働く人の大半は地元住民で、家を流された社員も多い」という。この社員の実家も津波に襲われ、両親は行方不明のままだ。
 不眠不休での作業が続き、社員らの疲労もピークに達しつつある。「本当ならすぐにでも実家に飛んでいきたい。こんな精神状態での過酷な労働…もう限界」とも。「家も仕事も学校も友達も家族も全部失ってしまった。こんな現実を誰が耐えられるのか」と弱音も垣間見える。
 東電社員も被災者の一人に違いないが、思いは複雑だ。「地震すら東電のせいだと言わざるを得ない勢いだと思う」と住民感情を察する。「地震は天災。でも原発による放射性物質の汚染は東電がこの地にあるせい」との現実と向き合う。
 1〜4号機に外部電源が通じた一方、24日には作業員3人が被ばくする事態も発生した。復旧に向けて一進一退の状態が続く中、作業は長期化するとの見方もある。
 「被災者である前に、東電社員としてみんな職務を全うしようと頑張っている」とした上で、メールは気力を振り絞るような文面で結ばれていた。「私たちは最後まで戦います! 」。 

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最終更新:3月26日(土)5時12分

時事通信

 

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