「がっかりだよ!」と竹刀をたたく芸風で人気のやっくんが、まさにファンが“がっかり”する事件を起こしていた。送検容疑は昨年7月末、東京・有明のホテルで、酩酊した女子大生に性的暴行を加えた疑い。
警視庁によると、やっくんは事件前、女子大生や知人の男女数人と飲酒していたという。襲われた女子大生は後日、被害届を提出。やっくんは警視庁に任意で事情聴取を受け、容疑を認めた。
その後、女子大生と示談交渉が進められ、このほど成立。これを受け、警視庁は積極的な起訴を求めない「しかるべき処分」との意見を付け、24日に書類送検した。
事件が明らかになったこの日夜、やっくんは東京・渋谷O−EASTで行われた東日本大震災の被災者を支援するチャリティーライブに、女装バンド「美女♂men Vlossom」のボーカルとして出演していた。
開演直前、サンケイスポーツの直撃取材に「身に覚えはありません」と一度は平静を装い否定したが、その後、関係者を通じて「すでに示談は成立しており、もう過ぎた話なので、今の時点では“無罪”です」と弁明した。
ライブでは、いつものスケバンスタイルでおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」を口ずさみながら登場。「最高のライブに参加できて、アタイはうれしいぞ!!」と絶叫し、7曲を熱唱。「まだまだイケるか〜!?」と観客150人をあおったが、事件については一切触れず。公演終了後、報道陣を避けるかのように裏口から会場を後にした。
やっくんは女装キャラ「スケバン恐子」として人気を博し、最近は歌手や俳優としても活躍。昨年9月30日付で所属していた芸能事務所を退社し、同11月に個人事務所を設立した。公演後、同事務所は、25日にやっくん本人が都内で釈明会見を開くことを発表した。