北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、深刻な状態が続いている福島第一原子力発電所の冷却作業について、アメリカ軍からの申し出を受けて、アメリカ軍と自衛隊の艦船や機材を使って、真水での注水作業を検討していることを明らかにしました。
福島第一原子力発電所の事故を巡っては、緊急的な措置として、海水を使った冷却作業が行われていますが、このまま海水を使い続けると、将来的に、海水の塩分によって、原子炉内が腐食する可能性があるとされています。これに関連して、北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、「いつまでも海水を注水すると塩害が起きるため、アメリカ側から真水に早く変更すべきだという強い要請があった。アメリカ軍の貨物船や自衛隊の補給船、アメリカが購入したポンプシステムで、水を注水することを検討している」と述べ、アメリカ軍からの申し出を受けて、アメリカ軍と自衛隊の艦船や機材を使って、真水での注水作業を検討していることを明らかにしました。