「災害時に歌うことを不謹慎と言うやつがいるが、そんなやつは聞くな」――シンガーソングライターの泉谷しげるさんは2011年3月19日、原宿・ニコニコ本社のスタジオで東日本大震災の被災者を支援するためのチャリティーイベントを行った。
同イベントには、「替え歌」で有名なシンガーソングライターの嘉門達夫さんや歌手で作詞・作曲家の中村中(あたる)さんも登場。嘉門さんは被災者にひっかけて「炊き出しクリステル」などといった言葉遊びも紹介し、笑いを誘った。一方、中村さんは米軍による被災者救援活動「オペレーション ともだち」にちなんで自身の曲「友達の詩(うた)」を静かに歌い上げた。中村さんの歌に対しては、スタジオでは自然と手拍子が起こり、視聴者も拍手を意味する「8」をリズムに合わせてコメントし、手拍子に加わった。
泉谷さんは、「オレの(チャリティー)は売名行為」「一日一"偽善"」としながらも、「こういったイベントをすることで、誰かが勇気や元気をもらえる」と持論を展開。エンディングでは出演者全員で泉谷さんの代表曲「春夏秋冬」を合唱。『今日ですべてが変わる 今日ですべてが報われる 今日ですべてが始まるさ』と被災者にエールを贈った。
なお、番組中に呼びかけられた「ニコニコ募金」は、日本赤十字社およびニコニコ動画ユーザーからの意見で決める支援団体に寄付され、被災者の支援に充てられる。
泉谷しげるのチャリティートーク&ライブ ~日本を救え!~
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43605488
(番組はタイムシフト機能で2011年3月26日まで視聴できる)
(松井尚哉)