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枝野官房長官の会見全文〈19日午後4時過ぎ〉(8/8ページ)

2011年3月19日20時23分

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 【民主党代表経験者会談】

 ――野党党首経験者と会談するよりも、むしろ自民党の総理経験者や阪神大震災の時の総理の村山富市さんと会談するなら意味があると思うが、単なるパフォーマンスととらえるむきもあるが。

 まさに様々な経験、知見をお持ちの方の意見、ご助言というものはこの間もなかなか時間もとれないので、直接ではない場面も含めてですね、私のところにも多々頂いているし、総理のところにも当然行っている。そうしたことの重要性と、それからもう一つ、ここは政治が与野党あるいは党内で、まさに国会あるいは政治をあげてこの事態に取り組まなければならない中で、野党の皆さんとも党内のしかるべき経験を積んでこられた方とも、しっかりと直接コミュニケーションをとって、そして意思の一致をしながら、前に進んでいくことは重要であると私は思います。

 まさに一致してこの事態にあたるんだということを確認をしながら、皆さんの知見についてもお聞かせ頂くことの重要性と、過去に行政経験がある、そうした皆さんの経験をお借りすることはどちらも重要なことだと思う。

 ――今後、総理経験者との会談予定は入っていないか。

 現時点で具体的なものがあるわけではない。しかしながら、すべてのものが同時並行でできるわけではない。原子力発電所の状況は、時々刻々と変化している。被災者支援についても、時々刻々状況は悪くなる。それを食い止めるために、日々時々刻々対応しなければならないという状況の中にある。

 そうした中でできるところが、様々な皆さんとお会いをするというようなことを総理がまさにいま、総理自身がリーダーシップをとって直接やらなければならない大きな二つの課題の危機に支障を及ぼさない範囲で、できることからやっていく、こういうことだと思う。

 【野党との連携】

 ――野党連携について、谷垣自民党だけでなく、ほかの野党との連立。政権の幅を広げる意味で自民党以外との連立の必要性はどう考えるか。

 そうした人事とかに絡むことについては、まさに総理の専権事項だし、総理のご判断に委ねている。私自身は総理の下で、具体的に各省庁の皆さん、政務三役、事務方含めて、そうした皆さんの仕事を全体調整して、しっかりと現場の事態に対応するということについて、官房長官として総理の下でお支えをしている立場だが、そこに全力、100%の力を注いでいる。今のようなことは、当然総理が内閣総理大臣として検討されるべきことだと思うが、それについては総理におまかせをしているというか、それについて私自身が関与せずに、全面的に現場対応の、官房長官としての役割に今徹しているところだ。

 【農産品の放射線量問題その3】

 ――ホウレンソウの関連だが、水は大丈夫か。

 厚生労働省のほうで完結する法体系になっていると報告を聞いている。厚生労働省で必要なモニターをされて、その対応が必要であれば対応されると思っているが、そうしたことがあった場合には、報告はしてほしいということは厚生労働省に言っている。

 【避難所の衛生環境】

 ――避難所で感染症の拡大も考えられる。発生した場合にはヘリでの隔離などは。

 まさに、いま避難所の皆さんにおかけしているご苦労の状況を考えた時には、様々な病気などについての可能性については、当然考慮の中に入っている。そうしたことも考慮しながら、被災者生活支援特別本部の方で、具体的な可能な最善の対応策をとるべく、対応を進めていただく状況だ。

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