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枝野官房長官の会見全文〈19日午後4時過ぎ〉(6/8ページ)

2011年3月19日20時23分

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 【谷垣総裁への入閣打診】

 ――一部報道で菅首相が谷垣総裁に連立打診したと。事実関係は。

 私は、そういう報告は総理から聞いていない。

 【原発事故への対応その3】

 ――冷却を安定的に注水できそうな機材とは何か。

 いろいろな可能性、あらゆる可能性を使って、あらゆるもの、可能性のあるものについて手配、準備を同時並行で進めている。まさにこうした状況なので、一つに決め打ちしてうまくいかないというのは許されない状況だ。なので、様々なプロセスのなかでこういったやり方でということが、ある意味確定的になった段階で説明すべきである。そうでない場合、いろんなものを今、同時並行的に、可能性を模索している、準備をしている状況だ。

 ――福島の避難者が県外宿泊を拒否される事例も出てきたが。

 まさにそういう事象が一部聞こえてきているのは間違いない。ぜひ多くのみなさんに認識を頂きたいが、私たちはこうした事象、原子力発電所の事故がなくても、これも何度も言っている通り、自然界にあっても放射線を一定程度受けている。あるいはCTスキャンを受けたり、X線写真を受けたり、こうした時にそうしたものとはケタがちょっと大きな放射線量を受けている。あるいは、それぞれの人間の体内にも、日常的に普段の状況でも放射線物質をだしているというか、こうしたことも専門家のみなさんから説明いただいている。

 したがって、今回の事象によって、全然放射性物質のないところに何か放射性物質が出ているということでは全くない。そのことを大前提として知っていただきたい。そうしたなかで、原子力発電所の周辺で作業頂いている自衛隊のみなさん、消防のみなさんは、ある程度の高いレベルのところで作業していただいている。こうしたみなさんについては、しっかりと個別に数値などを把握し、かつ防護服で防護いただき、作業に携わった、いわゆる除染といわれる作業、放射線物質を洗い流すなどの作業をしっかりしていただいている。そうした中にあるので、周辺地域に住んでいるみなさんについて、受け入れられることについては、基本的には全くリスクはない、と思っていただいていい状況だ。

 ぜひそうした風評に惑わされることなく、大変お困りになった状況のなかで苦労されているみなさんについての受け入れについては、ぜひ安心してお受け入れをお願いしたい。

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