東京電力社員としてできることを。
テーマ:ブログまず、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で、被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
このブログをご覧になったことがある方は、ご存知かと思いますが、私は東京電力の社員です。このブログが炎上すること覚悟の上で、伝えたいこと、伝えるべきことを載せたいと思います。
実際、東北地方太平洋沖地震以降、嵐のように1日1日を過ごしており、いつかは書かなくてはと思ってはいたのですが、地震発生からすでに1週間以上も経ってしまいました。
また、いざ、書こうとなると何から書けば良いの分からないので、思うままに書いていこうと思ってますので、途中、読みづらいかもしれませんが、最後まで読んでいただければ幸いです。
今回の大地震により、被災された福島県の方々をはじめ、多くの方にご心配とご不自由をおかけいたしておりますこと、東京電力の社員として本当に申し訳なく思っております。
福島県の方々には、日ごろより、原子力発電にご理解とご協力をいただき、東京電力の安定供給を担い手になっていただいているにも関わらず、1号機および3号機建屋の水素爆発では、被災による不安にさらなる不安をおかけしているところであります。
東京電力の原子力発電所は新潟県と福島県の2箇所にあり、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所は中越沖地震で被災し、その教訓を生かし、福島県の福島第一・第二原子力発電所の耐震を強化をしておりましたが、今回の東北地方太平洋沖地震は、耐震強化を上回る大規模地震だったのです。決して、甘く想定していたわけではありません。会社として、地震に強い発電所つくりを行ってきました。ただただ、10mの津波に建物は耐えたものの建物の内部で大きな打撃を受けてしまったのです。
すべて、結果論で伝えられることが多いですが、では、なぜ、爆発してしまったのかといった経緯が伝わらないのが、社員として非常に悔しい気持ちでいっぱいです。
日本とういう国は、唯一の被爆国です。ですので、”げんぱつ”という響きに大きな不安感をいだかれることがしばしば。原子力爆弾、”げんばく”と耳に入る音も似ており、新聞にも、”原発”とかかれ、”原爆”と同じような印象をもたれます。
しかし、日本には石油や石炭といった電気を作るうえで必要な化石燃料を手に入れることができません。また、石油や石炭もいつかはなくなってしまいます。(ちなみに、このままでは、石油は約49年、石炭は約119年で発掘できなくなると言われております。)
また、発電時にCO2排出を削減した環境に優しい発電に取り組まなければならないなかで、原子力発電は大きな力となり、暮らしを守るためには必要な発電です。
都内の電気の大半は、福島原子力発電所で作られた電気です。東京電力管内で見ると、実に約1/3が原子力発電によってまかなわれているものです。
原子力発電による放射線の排出は、年間0.01ミリシーベルト。年間に人間が自然界から浴びる放射線は、2.4ミリシーベルト。胃のX線で浴びる放射線は、0.6ミリシーベルト。
(1ミリシーベルトの1000分の1が1マイクロシーベルト)
政府の発表する排出された放射線の量を○○マイクロシーベルトと表現されるのには、はなはだ疑問も感じます。一般的な表記は、ミリシーベルト。マイクロシーベルトで表記することにより、1000単位の表現となり、より大きな数値となってしまい、国民の不安をあおるだけではないかと感じます。
今まで、ダラダラと書きましたが、原子力発電および放射線に対する確かな知識がないままに報道されている現実には本当に悔しい気持ちでいっぱいです。
福島県に対する風評被害をもたらしているのは、政府やマスコミではないでしょうか?
福島県民のみなさん、今回の災害で起きた事故は事実ですし、謝っても許されることではないことも分かってます。でも、ただ、我々社員は、被災された方や不安を抱え生活されている方が早く普段の生活に戻れるように、なる暇もなく戦っております。東京電力社員全員が必死に死ぬ気で対応しております。それまで、申し訳ありませんが、一緒に戦ってください。
我々社員が必死に死ぬ気で対応するのは当たり前かもしれませんが、できることからできる限りのことをやります。やらなくてはならないのです。一生、十字架を背負って生きていくことになった東京電力社員を信じて待っててください。お願いします。
このブログを最後まで読んでくださった方。
計画停電によりご迷惑とご不自由をおかけしておりますが、計画停電は、供給量よりも需給量が上回っているので、計画的に停電をさせていただいているのです。震災により、いくつかの発電所が停止してしまい、みなさんに電気を供給することができなくなってしまったのです。計画停電は、被災された方に電気を送るためではないことをご理解ください。
また、今まで、何不自由なく電気を使えていたのは、福島県のみなさんがあってこそなのです。福島県には、多くの方が不安を抱え、避難所で不自由な生活をされております。比べることはできませんが、福島県で被災に合われた方よりはるかに贅沢な生活を遅れていることを今一度再認識してください。
私たち東京電力を非難することはかまいません。しかし、不自由だとか自分たちが被害者だといった考えはやめてください。電気を使え、うちに帰れば家族がいる生活に幸せを感じてください。
今、日本が一つにならなくてはならないのです。被災にあわれた方が、一日でも早く普段の生活に戻れるように一人ひとりができることをやっていきましょう。私も社員として、一人の人間としてやれることからやります。
最後に、私たち東京電力社員は、、震災以降、家族の安否や自分の健康関係なく、復旧に向けて寝る暇を惜しんで対応しております。色々とご不満やご意見もあるかと思いますが、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
1 ■ありがとうございます!
本当に幸せな生活を送れることに感謝です。
何も出来ませんが、自分が出来ることを少しずつ。
節電もします!
体調崩さないように気をつけてください。
がんばってください!