県民に親しまれ40年、おはようとくしま終了へ 四国放送、3月末で 2011/1/20 10:35
四国放送(徳島市)の朝の看板番組「おはようとくしまプラス」が3月末で放送を終了し、1971年の放送開始以来40年の歴史に幕を閉じる。キー局の日本テレビ(東京)系列各局との連携強化を図るため、日テレ制作の情報番組に切り替える。「おはよう-」は、地方局制作の情報帯番組では全国最古参。
「おはよう-」は1971年4月、毎週土曜日の録画放送でスタートし、72年7月から月~金曜日の生放送に。長年午前7時からの1時間番組として放送してきたが、2010年3月に午前6時半から8時に放送枠を拡大、名称も「おはようとくしま」から「おはようとくしまプラス」に変更した。
徳島のニュースや天気予報、身近な生活情報などローカルに徹した内容が売り物。平均視聴率は一時期30%を超えるときもあったが、最近は15%前後に下がっていた。
日テレは現在、「おはよう-」の時間帯に「ズームイン!!SUPER」を放送。四国放送によると、全国の日テレ系列28局の中で「ズームイン-」を放送していないのは同社だけで、日テレとの協力関係に課題があったという。4月からは「ズームイン-」に代わる新番組「ZIP!」を放送する。
四国放送は、日テレ系列局との協力関係を強めることで、災害時などに迅速な取材支援要請や情報・映像提供が可能になると判断。また徳島の話題を日テレや関西準キー局の読売テレビ(大阪市)を通して全国に発信、徳島の注目度を高めることができるとしている。
四国放送の坂野勝也常務取締役業務本部長は「長年親しまれてきた看板番組を打ち切るのは苦渋の決断だが、今後は夕方のニュース情報番組を充実させることで県民の期待に応えたい」と話している。
【写真説明】3月末での番組終了が決まった情報番組「おはようとくしまプラス」=徳島市中徳島町2の四国放送