JR九州は15日、九州新幹線鹿児島ルートの全線開通から3日間(12―14日)の利用実績を発表した。博多-熊本の1日利用者(上下線計)は平均約2万1200人で、同社が見込んでいた2万5千人を約15%下回った。11日に起きた東日本大震災の影響とみている。
唐池恒二社長は、15日の会見で「期待していたより、かなり少なかった。震災で東北・関東地方の人が乗車できず、九州でも津波警報発令で在来線が運行を見合わせた。外出控えも考えられる」と要因を挙げた。
利用者は、12日2万6700人、13日1万9700人、14日1万7300人。前年3月の同じ曜日配列(土-月曜)の3日間で在来線特急利用者数と比べると、約21%多かった。熊本-鹿児島中央は1日平均1万3400人で、同じ比較では約61%多かった。
3日間の平均乗車率は36・1%。新大阪との直通運転列車(「みずほ」「さくら」)は52・2%。九州内発着列車(「さくら」「つばめ」)は29・8%だった。
新博多駅ビル「JR博多シティ」は、プレオープンの2日から14日までの来店者が約338万人で、1日平均約26万人。専門店街「アミュプラザ博多」の売上高は計画を約17%上回ったという。
=2011/03/16付 西日本新聞朝刊=