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先輩社員が語る仕事とキャリア
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原子力 松尾俊弘 Toshihiro Matsuo 平成9年入社 原子力設備管理部原子炉安全技術グループ
WORK
MISSION 原子力設備管理部のミッション 原子力発電所の設備に関わる中長期的課題を現場と一体になって解決
わずかな燃料から大きな熱エネルギーを取り出すことができ、発電時にCO2を排出しない原子力発電は、日本のエネルギー・セキュリティー上で大きな役割を担うとともに地球温暖化対策にも寄与する、社会に欠かせないものとなっています。当社にとっても原子力発電は、電力供給の主体であるベース電源として発電電力量の約4割を担っている重要な存在。その設備の改良・更新、設計管理といった設備管理に関わる中長期的な課題を、発電所と一体となって解決するのが原子力設備管理部のミッションです。また現在は、平成19年に発生した新潟県中越沖地震の影響により停止中の、柏崎刈羽原子力発電所の復旧計画の策定および実行、耐震安全性評価も当部の重要なミッションとなっています。
MISSION 原子炉安全技術グループの役割 設計評価や運転・保守の高度化を通じて 発電所の“安全”を守る
原子力発電所の“安全”を維持する番人となることが私たちのグループの役割。原子力発電所の建設に先立つ設計面での安全確保の評価や、安全を第一に保ちつつ発電所の運転・保守を科学的・合理的に行うための方策の検討・提案などを行っています。これらに加え、将来型原子力発電所の導入に向けての検討や、原子力部門全体における技術開発戦略の検討なども役割の一つとなっています。
MISSION 松尾の取組んでいる仕事 安全を第一に発電所の運転・保守の高度化を推進
原子力発電所の安全性を体系的に数値化して評価できる手法(リスク情報の活用)を用い、原子力安全の確保を第一としながら、運転・保守をより科学的かつ合理的なものへと高度化させるための技術的な検討を行い、現場に提案していく仕事に取組んでいます。温暖化をはじめとする環境問題やエネルギーセキュリティ問題など、地球レベル・国家レベルで原子力発電に期待されるものは多く、その一端に技術を通じて自分が貢献していると実感できるところに今の仕事のやりがいを感じます。
MIND 仕事をする上で大切に思うこと コミュニケーションエラーを防ぐために常に話の理解レベルを確認
あうんの呼吸に頼らず、仕事上の関係者とは意思疎通をなるべく密にするようにしています。コミュニケーションエラーから生じる無駄や間違いが起きないよう、相手の話でわからない部分があれば職位に関わらず積極的に質問する。わかった気になっても相手の話を本当に理解しているかどうか自分の言葉で繰り返してみて認識レベルを確認する。その逆に、相手が自分の話を本当に理解してくれているかどうかも確認するよう日頃から心がけています。
MIND 今の仕事に役立っていること 原子炉の定期検査などの体験を通し安全維持のシステム全体を理解
入社後の研修で柏崎刈羽原子力発電所の当直勤務を経験したことや、定期検査の工事監理に携わったことは、今の仕事に欠かせないものだったと思います。実際の検査作業に関わってきたからこそ、原子力発電所の安全がシステム全体でどのように維持されているのかが理解でき、より科学的・合理的な運転・保守を検討する際にも要点が押さえられます。また“人”が行う作業である以上、安全文化の浸透が重要になりますが、現場の苦労やプレッシャーを肌で知っているので、ただ言葉で理想を語るのではなく、現実を踏まえた上で安全への取組みを伝えることが可能です。
CAREER
平成9年入社: 柏崎刈羽原子力発電所に配属。6ヵ月間の発電部当直研修の後、保修部原子炉グループへ。原子炉本体回りの系統機器の定期検査作業(原子炉開放復旧、格納容器漏洩率検査など)に従事
平成13年: 現在の部署の前身となる原子力技術部安全グループへ異動。当初は原子力発電所の安全性向上のための対策工事および体制整備を担当。その後、発電所の安全性を数値化して評価するリスク情報の活用手法を用いた合理的な運転保守の検討に従事
平成16年: 米国マサチューセッツ工科大学に駐在。米国における科学的・合理的な運転保守、検査についての調査・研究に携わる
平成17年: 駐在から戻り、再び日本で科学的・合理的な運転保守の検討、提案に関わる業務に従事し現在にいたる
COLUMN
雲の上のような存在の高名な教授のもとで調査研究に参加

マサチューセッツ工科大学(MIT)へは、日本で手がけていたリスク情報を活用した科学的・合理的な運転・保守および検査について、この分野の先進国である米国で調査を行うために派遣されました。具体的にはMITとの共同研究グループの一員として、米国の規制機関や発電所を訪れてインタビュー、視察などを行い、リスク情報の活用をどのように取り入れ、どう成功させてきたのかを調べてきました。この調査を率いた教授は、米国原子力学会の委員長も務めていた私たちの世界では雲の上のような存在。最初は声をかけることもできないほど緊張しましたが、とても懐の深い方で、しばらくすると自分の意見を率直に話せるようにもなりました。その後、私が帰国してから、このときの調査内容を日本の原子力安全委員会の委員や、当社の上層部に紹介するため教授が来日し、再会を果たすとともに、日本でのリスク情報を活用した科学的・合理的な運転・保守の導入・推進に多少なりとも貢献した手応えを得ることができました。
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