政治【政論】首相は自衛隊員の気持ちを分かっているのか+(2/2ページ)(2011.3.20 21:43

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【政論】
首相は自衛隊員の気持ちを分かっているのか

2011.3.20 21:43 (2/2ページ)
防衛大学校の卒業式で卒業生と握手する菅首相=20日午前、神奈川県横須賀市

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防衛大学校の卒業式で卒業生と握手する菅首相=20日午前、神奈川県横須賀市

 いかに民主党が人材難とはいえ、自衛隊を「暴力装置」呼ばわりした仙谷由人代表代行を被災者支援担当の官房副長官に起用したのも理解できない。

 「どれほど自衛官が傷ついたか分かるか。自衛官の子供たちが学校でいじめられる可能性だってある…」

 自衛隊出身の自民党の佐藤正久氏が昨年11月22日の参院予算委員会で、言葉を詰まらせながら仙谷氏を指弾したことを、首相はすっかりお忘れのようだ。

 しかも首相は被災者生活支援特別対策本部の事実上のトップ(本部長代理)に仙谷氏を充てた。被災地への支援物資輸送を担っている自衛隊員の士気を大きくくじいたに違いない。

 首相は18日、笹森清内閣特別顧問との会談で「自衛隊、消防、東電も含め意思疎通がもう一つうまくいっていない」と不満を漏らした。自衛隊や消防などが円滑に活動できるように調整するのが政府の役割ではないのか。

 「首相の言うことは支離滅裂で、隊員たちの気持ちを逆なでするばかりだ」

 ある幹部自衛官はこう嘆いたが、無責任な最高指揮官の指示に黙々と応える自衛隊員に心から敬意を表したい。(阿比留瑠比)

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防衛大学校の卒業式で卒業生と握手する菅首相=20日午前、神奈川県横須賀市
防衛大学校の卒業式で訓示する菅首相=20日午前、神奈川県横須賀市
卒業式に出席するため防衛大学校に到着した菅首相=20日午前、神奈川県横須賀市
卒業式冒頭、東日本大震災の犠牲者を悼み黙とうする防衛大学校の卒業生=20日午前、神奈川県横須賀市
卒業式を前に、東日本大震災の犠牲者を悼み黙とうする防衛大学校の卒業生=20日午前、神奈川県横須賀市
海上自衛隊の輸送鑑「おおすみ」から灯油や簡易トイレを石巻市内へ運び込む輸送用ホバークラフト。陸上自衛隊の隊員と共に物資の輸送にあたる=3月20日午後、宮城県石巻市(早坂洋祐撮影)
海上自衛隊の輸送鑑「おおすみ」から降ろした灯油の入ったドラム缶を避難所に運び込む陸上自衛隊員ら=20日午後、宮城県石巻市(早坂洋祐撮影)
海上自衛隊の輸送鑑「おおすみ」から降ろした灯油の入ったドラム缶を避難所に運び込む陸上自衛隊員ら=20日午後、宮城県石巻市(早坂洋祐撮影)
津波による被害が大きかった宮城県南三陸町。自衛隊らによる安否不明者の捜索が続いている=20日午後、宮城県南三陸町(松本健吾撮影)
海上自衛隊の輸送鑑「おおすみ」から灯油や簡易トイレを石巻市内へ運び込む輸送用ホバークラフト=20日午後、宮城県石巻市(早坂洋祐撮影)
津波の影響で通行不能になっていた国道45号の水尻橋に18日、自衛隊が設置した仮設の橋をかけ、救援物資の搬送がより幅広く可能になった=20日、宮城県南三陸町(松本健吾撮影)

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