参院予算委員会は22日午前、東日本大震災で中断していた11年度予算案に関する一般質疑を行った。筒井信隆副農相は、東京電力福島第1原発の事故を受けて出荷停止にした農産物について「原発事故と因果関係がある損害はすべて補償することは当然のことだ」と述べた。出荷停止にした農産物以外でも「個々に因果関係があるかどうか検討のうえ結論を出す」と検討対象にする考えを示した。自民党の森雅子氏の質問に対する答弁。
筒井副農相は、事故前に生産された農産物も出荷拒否される風評被害が起きていることについて「出荷停止や受領拒否することがないように全国の市場、流通関係者に書面や口頭で周知徹底している」と説明した。【中山裕司】
毎日新聞 2011年3月22日 東京夕刊