北海道や東京、福岡など12都道県知事選が24日告示され、統一地方選の前半戦(4月10日投開票)が始まる。東日本大震災の影響で、岩手県知事選は延期。共産党を除く各党党首は街頭での「第一声」を見送る。与野党とも大震災への取り組みが問われており、「こんなときに選挙カーから大声で演説できない」(自民党幹部)と判断した。
民主党代表の菅直人首相は24日、被災者支援や原発事故対応を優先。国民新党の亀井静香代表も応援を自粛。自民党の谷垣禎一総裁も同日の街頭演説をやめ、党務をこなす。ただ、党東京都連会長を務める石原伸晃幹事長は、実父・石原慎太郎都知事の出陣式に出席する。
みんなの党は三重県知事選で新人候補を推薦したが、統一選の全国一律延期を主張した経緯から、渡辺喜美代表の24日の応援を見送る。公明、社民、たちあがれ日本、新党改革も党首の第一声は予定していない。一方、共産党の志位和夫委員長は同日、東京・JR新宿駅前で都知事選候補の応援演説を行う。【念佛明奈】
毎日新聞 2011年3月24日 東京朝刊