
道知事選の告示前日となる23日、札幌市内にある高橋はるみ氏(自民推薦)、鰹谷忠氏(無所属)、木村俊昭氏(民主、社民、国民新党推薦)、宮内聡氏(共産推薦)の各陣営事務所では、選挙戦に向けた準備で慌ただしい動きだ。支持浸透を図りたい各陣営は、東日本大震災の被災者らを気遣いながらも選挙戦スタートに向けてムードを高めている。
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中央区大通西10に構える陣営事務所は、スタッフらの活気があふれる。推薦団体は一次産業や経済界など約500。知名度を生かして着実に浸透する。
現職としての実績を全面に打ち出すのではなく、「新たな挑戦」と銘打ち、「北海道の未来を見据えた政策に理解してもらう格好」(北海道を愛するみんなの会・高橋はるみ事務所の井上仁所長)。告示後は、東日本大震災の被災者らを考慮して、選挙運動は粛々と進めるという。
第一声は中央区大通西10の選対事務所前。自民党道連の伊東義孝会長らが応援に駆けつける。
(統一地方選取材班)
◆―― 高橋陣営、知名度活かし浸透
中央区大通西10に構える陣営事務所は、スタッフらの活気があふれる。推薦団体は一次産業や経済界など約500。知名度を生かして着実に浸透する。
現職としての実績を全面に打ち出すのではなく、「新たな挑戦」と銘打ち、「北海道の未来を見据えた政策に理解してもらう格好」(北海道を愛するみんなの会・高橋はるみ事務所の井上仁所長)。告示後は、東日本大震災の被災者らを考慮して、選挙運動は粛々と進めるという。
第一声は中央区大通西10の選対事務所前。自民党道連の伊東義孝会長らが応援に駆けつける。
◆―― 鰹谷陣営、節度守った選挙に
中央区南1条西10丁目の鰹谷事務所では、初めての知事選に向け少人数の中準備を進める。鰹谷氏自らがボランティアスタッフにどう動くかを指示。
道内各地へポスター掲示を依頼するため地域支援者に電話を掛ける手は止まらない。膨大な量のハガキに必要事項を記載する姿や東日本大震災への募金箱を作るスタッフも。
鰹谷氏は「無所属で組織力がないから、一人何役でもやるだけ」と笑う。車中からの連呼をはせず、出陣式もやめた。震災被災者に配慮し節度を守った選挙活動を実施する。第一声は午前8時45分から大通西1丁目で。
◆―― 木村陣営、道庁改革を訴える
木村陣営は既に本番ムード。本人は告示前日も支援者回りに当たり、夜は札幌市内のホテルで「さぁー『知事チェン』へダッシュ!」と題した出陣式を行い勢い付けた。
「現場」にこだわり、160を超える市町村を回った。道民所得向上や道庁変革を訴えた。党道合選の村田仁事務局長は「有権者の期待を感じる」
出遅れ感はあるが、村田事務局長は「じかに会った人の反応はいい。戦いはこれから」と力を込めた。第一声は道庁東門前で。上田文雄札幌市長、出身地遠軽町の佐々木修一町長らが弁士を務める。
◆―― 宮内陣営、道内くまなく回る
札幌市東区北12に選対本部を構える宮内聡陣営。この日は朝から日程の最終確認や電話対応など、出陣に向け作業は大詰め。明るい革新道政をつくる会の石橋哲郎代表世話人は「道内をくまなく回り、多くの期待の声が寄せられている」と手応えをつかむ。
東日本大震災の影響で候補者の討論会が中止になるなど、政策アピールの場は限られているが「震災被害があっても対応できる生活保障など、暮らし、福祉の充実を目指す」と力を込める。
第一声は午前8時40分から、札幌市中央区北4条西5の道庁北門前で行う。
【写真=掲示板も設置され、統一地方選への準備は整った】
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