気象・地震

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三重知事選:「防災」「復興支援」訴え

 24日に告示された三重県知事選では、東日本大震災を受け、3候補とも第一声で防災対策や復興支援を訴えた。震災で同県では、津波で養殖いかだが流失するなど水産業で38億円の被害があった。街頭演説の時間短縮などを検討する陣営もあり、被災者に配慮しながらの選挙戦が幕を開けた。

 民主推薦の松田直久氏(56)の出陣式では、運動員が服に喪章や「がんばろう日本」と記したステッカーを付け、義援金を募った。選挙カーの看板や運動員のジャンパーはイメージカラーの派手なオレンジ色だったが、白地にオレンジの文字に替えた。黙とうの後、松田氏は「日本人が一致団結して被災地を応援することが大切」と訴えた。

 共産推薦の岡野恵美氏(58)は街頭での第一声だったため、黙とうはなかったが「災害の教訓を生かし、災害に強い三重をつくる。原発を絶対に造らせてはいけない」と反原発の姿勢を明確にした。さらに「県立病院の廃止や保育園の民間任せを続ければ、災害に強い街にはならない」とも述べ、暮らしや福祉を重視した県政の推進を強調した。

 自民、みんなの党の推薦、公明県本部の支持を受けた鈴木英敬氏(36)も、出陣式の会場に義援金箱を置き、支持者らと黙とうをささげた。自民党の国会議員や県議らは防災服姿で出席。「ガンバロー日本」を三唱した。鈴木氏は、県の人件費の3%(約60億円)を県内の防災対策と東日本の復興支援に充てるなどの政策を打ち出している。【田中功一、木村文彦、福泉亮、大野友嘉子】

毎日新聞 2011年3月24日 13時50分

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