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県知事選:派手な演出影潜め、前例なき幕開け/神奈川

2011年3月25日

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 24日、小雪のぱらつく中で始まった県知事選は、東日本大震災の影響で派手な演出は影を潜めた。出陣式や第一声の前には犠牲者を悼み黙とうする陣営も。「一日も早い復興を願う」など、候補者はもとより、来賓の言葉も被災者へのお見舞いで埋め尽くされた。17日間の選挙戦は前例なきムードの中で幕を開けた。

 「選挙カーは使う?」「いや、自転車にするつもり」。各陣営の応援に駆け付けた県議や市議らの間では、ひそひそ話が繰り広げられた。「自分の選挙戦をどう戦うか」―。知事選はその行方を占う“前哨戦”の様相だ。

 黒岩祐治氏の選挙カーを担当する「ウグイス嬢」は、選挙戦の初日から神経を使っている。自民党で10年以上のキャリアを持つが「『声量が足りない』と言われても、『静かに』と指示されるのは初めて」。ボリュームは半分以下、赤信号や渋滞時には一切呼び掛けない。黒岩氏本人も徒歩での対話に努めた。

 露木順一氏は、横浜市中区の選挙事務所で出陣式を行った後、電車に乗って「第一声」の横浜駅へ。演説は選挙カーには乗らずビールケースの上に立って行った。選挙カーもアナウンスは極力控える方針。露木氏自身も今後もマイクを使わない「つじ説法」を中心に行う。移動も電車と車を併用するという。

 鴨居洋子氏の第一声の会場では、スタッフが募金箱を持ち東日本大震災被災地支援を呼び掛けた。投票呼び掛けの電話作戦に関しても同陣営では「電話した相手の関係者に被災した人がいるかもしれない。相手の反応を踏まえて行う」と話した。鴨居氏も演説1カ所ごとの滞在時間を延ばし、移動は控える方針だ。

 「第一声」の現場を通り掛かった聴衆の反応はさまざま。マスクに防じん眼鏡姿の横浜市西区の会社員男性(37)は「原発事故の沈静化の見通しも立たない中で投票へ行く人がいるのか」と疑問を投げ掛けた。一方、横浜市内に買い物に来ていた大和市の主婦(32)は「こんな時だからこそ、地域を任せる人はきちんと選ぶ。各候補の災害対策とか、被災者支援のアイデアが気になります」と話していた。 

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