青森市議会3月定例会は24日、議員提出案件13件のうち、同市議会議員定数を41から35へ削減する条例改正案など10件を原案通り可決、承認、同意し、議員報酬削減の条例改正案など3件を否決し、閉会した。
議員定数削減案について、本会議場での議論は白熱。提案者の中田靖人議員(自民党)は「市の人口が30万人を割ったことで議員定数の上限は38となる。議員数を削減すべきなのは明らかで議員自らが身を削るべき。35という数字も段階的なもの」と述べた。
これに対して藤原浩平議員(共産党)は、議員数削減の方向に同意はしながらも「議員数が減ると市民の声が議会に届かない可能性がある。市議会で議会基本条例の作成を目指す中、なぜ今なのか。身を削るなら議員報酬を削減すべき」として反対し、対案として議員報酬を5%削減する条例改正案を提出した。
採決の結果、議員定数削減案は共産党以外の会派と無所属議員が賛成し、賛成35、反対6で可決した。一方で議員報酬の削減案は反対多数で否決された。
鹿内博市長提出の2011年度一般会計予算案など市長提出議案97件をすべて原案通り可決、承認、同意された。