4月10日に投開票が行われる県議選は、同1日の告示まで1週間に迫った。定数48に対し、24日現在で67人が立候補を表明している。16選挙区のうち、7選挙区は自民党の現職以外に出馬の動きが見られず、無投票の可能性が高まる。選挙戦が見込まれる9選挙区では自民、民主の国政二大政党による対決が軸。県政与党の自民が過半数を守るか、民主をはじめ県政野党勢力が阻止できるかが最大の焦点となる。6月投開票の知事選に候補を擁立する自民、民主、共産は、知事選と連動させた選挙戦を繰り広げる見通しだ。
 改選前の議員数は45人で欠員3人。会派別では自民党25人、民主党11人、公明・健政会3人、共産党2人、クラブ林檎2人、社民党・県民クラブ2人となっている。
 無投票の可能性が高まっているのは、定数2の十和田市、定数1の黒石市、つがる市、北郡、西郡、東郡、三沢市の合計7選挙区。いずれも自民の現職で占められている。黒石市、西郡、東郡は区割りが変更された前回に続き、無投票となる公算が大きい。
 一方、ほか9選挙区(定数40)には現職、元職、新人合わせて59人が立候補を表明しており、激しい戦いが予想される。弘前市(同6)は現職5人元職1人新人4人が出馬を予定し激戦模様だ。平川市(同2)は現職2人と新人1人が出馬を表明し、区割り変更後で初の選挙戦となる見込み。五所川原市(同3)は現職2人と元職1人、新人1人で前回と同じ顔触れとなった。南郡(同1)は現職1人に新人2人が挑む。
 青森市(同10)は現職8人と元職1人、新人4人が立候補を予定。八戸市(同8)は8人の現職全員が出馬し、新人3人としのぎを削る。三戸郡(同3)は現職3人と新人1人で前回選と同じ顔触れ。むつ市(同3)は現職1人と新人3人による少数激戦。上北郡(同4)は現職1人に対し、新人6人が出馬を表明し乱戦模様となっている。
 東日本大震災の影響により、一時は日程の延期も浮上したが、八戸市内で投票所を確保できる見込みとなったことから、当初予定通りに実施されることになった。しかし被災者への配慮から、同市選挙区で選挙カーの使用自粛を申し合わせるなど、各選挙区で自粛ムードが高まっている。