UPDATE1: 財政は健全でないことも念頭に、復興対応必要=野田財務相
[東京 25日 ロイター] 野田佳彦財務相は25日参院財政金融委員会で、東日本大震災を受けてインフラ整備中心に積極財政を行うべきとの意見があることについて、「バランスが必要」と述べ、「復興が最優先課題であり、予算の組み替えも行わなければならないが、一方でマーケットは財政問題も注視している」との考え方を示した。
野田財務相は「大震災は国難であり、デフレからの脱却もしなければならない」とした上で、「財政が健全だという認識がもしあるとすればそれは違う。純債務でみてもGDP比120%にのぼり、先進国で最悪だ。それも念頭におきながら立ちあがっていかなければならない」と強調した。
2011年度予算でインフラ整備が軽視されているとの批判については「これまでもインフラ整備については真に必要なものはやってきた」としながらも「復興の哲学にはインフラ問題も含まれる。野党とも議論して対応していきたい」と述べた。
自民党の西田昌司委員の質問に答えた。
(ロイターニュース 中川泉;編集 宮崎大)
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