24日告示の道知事選に立候補した4候補。第一声後には、大票田の札幌市内に選挙カーを走らせ、有権者に支持を訴えた。東日本大震災による自粛ムードも広がるが、各候補とも支持者らを前に自らの政策を訴えるなど精力的な動き。4月10日の投票日に向け、17日間の選挙戦がスタートした。
◆―― 鰹谷忠候補
鰹谷忠候補(60)は第一声後中央区、北区、東区、白石区、厚別区と札幌市内を駆け抜け午後6時すぎに道庁付近で最後の訴え。25日から道北方面を目指す。東日本大震災の自粛ムードの中、拡声器の音量を下げて車の中から連呼せず、街頭演説も極力抑えた。
応援演説もない戦いだが、それでも6期23年で培った人脈は力強い。耳を傾ける道民に「道民の暮らしと安全を守るため、脱原発北海道を実現します」と繰り返し主張した。
◆―― 宮内聡候補
宮内聡候補(48)は、札幌市中央区の道庁前で第一声。同市内のスーパーマーケット周辺などを回り「道民の暮らしと福祉を守る。北海道を一緒につくろう」と呼び掛けた。
「北海道のために全力を尽くして」。北区のダイエー麻生店前では、激励を受けて支持者とがっちり握手。買い物途中の有権者らに手を振り支援を求めた。「雇用と福祉、教育を守ります」。道民の暮らしの充実を訴え、夜には出身の小樽市に入り支持を広げた。
◆―― 高橋はるみ候補
高橋はるみ候補(57)は、札幌市中央区大通西10の選対事務所前で第一声。市内各区をこまめに回った。道議選立候補予定者の事務所前であいさつを兼ねたミニ演説をこなす。初日から精力的だ。
東区にある自民党公認で立候補する現職道議の事務所前。名前と同じく、春を感じさせる黄色のロングジャンパーを身に着けた高橋候補は、なじみの支援者らと握手。「はるみちゃん。次も頼むよ」との声援に笑顔を見せていた。
◆―― 木村俊昭候補
木村俊昭候補(50)は道庁赤れんが前で第一声。初日は大票田札幌市内を半周し、北広島、恵庭、千歳と南へ向かった。スーパーやアウトレットモール前など街頭演説は7カ所をこなした。
「元気」がキーワードのようだ。弁士が「おだてると何でもやる男。木村さんにやらせたい」。少し照れた。小さな体と正反対の大きく通る声が印象的。「179市町村を応援させて」「北海道は必ず元気にできる」と何度も繰り返した。
(統一地方選取材班)
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