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介入は過度な変動あった時、今後もG7で適切に協調=財務相

 【東京 25日 ロイター】 野田佳彦財務相は25日の参院財政金融委員会で、東日本大震災後の円高介入に問われ、「現在はあの時に比べれば為替相場は落ち着いてきている」との認識を示した。

 その上で、介入を決断する状況については、相場水準というよりも「過度な変動・無秩序な動きがあった時だ」と協調した。また再び円高が進行した際について、円高対策は介入だけではなく、その他のさまざまな経済対策も含めて「総合的な対策で対応する」とした上で、介入の効果について「協調介入は(単独介入よりも)はるかに効果的。今後もG7で市場の様子を注視して協調していく」と述べた。

 自民党の塚田一郎委員の質問に答えた。

 野田財務相は、介入時の相場状況について、生損保業界が円資金獲得のための海外資産を売却する必要があるとの根拠ない噂で過度な変動があったと説明。介入の必要が生じる時というのは「過度な変動と無秩序な変動があった時だ」と述べた。

 円相場のレンジがだんだんと円高方向に変化し、長期的に円高の流れが止まらないことへの対応について、相場水準にはコメントしないと断った上で「基本的には為替の相場は経済のファンダメンタルズを反映すべきというのは国際的な共通認識」だと述べ。

 「円高対策というのは、どうみても思惑による動き、過度な変動や無秩序な動き時の一つの対応が介入。ただ介入により対応するものと、そうでないさまざまな対策で対応するものがあり、総合的な対策で対応するもの」との考えを示した

 G7による協調介入について、国際社会が過度な変動に対する認識を共有できたためと説明。その上で「基本的には単独よりも協調介入の方がはるかに効果が大きい。これからもマーケットの動きを注視しながら適切に協調していく」との姿勢を示した。

 (ロイターニュース 中川泉 編集:吉瀬邦彦)

 

2011/03/25 12:35

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