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近畿運輸局 なにわ筋線 南海は難波接続が有効
2011.3.25 02:09
近畿運輸局は24日、大阪市中心部を南北に結ぶ構想中の鉄道新線「なにわ筋線」の検討会を開き、南海電気鉄道の南海難波駅と、地下で接続することが採算面で有効との調査結果を公表した。最短で開業後24年での黒字化が可能となり、事実上、難波接続が有力となった。
なにわ筋線は新大阪駅から梅田北ヤード(うめきた)を経て、なにわ筋の地下を南下する鉄道の新線。JR西日本のJR難波駅に接続するほか、南海の難波駅か汐見橋駅のいずれかに乗り入れることが検討されている。
同局では、平成32年度開通による需要予測と採算性を試算。その結果、南海難波駅接続の場合、1日の乗降客数は平均15万~21万人なのに対し、汐見橋駅接続の14~18万人にとどまった。また建設費は南海難波駅接続で1900億~3200億円だが、汐見橋駅接続は南海難波駅接続よりも路線が長いため、建設費が700億円増えるとした。
その結果、採算面では南海難波駅接続の場合、最短で開業から24年目に黒字化が見込める一方、汐見橋駅接続は黒字転換が不可能と結論づけた。同検討会では来年度も詳細な検討を重ねる方針だ。
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