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〈伝えたい―阪神から〉西日本へ「疎開」を(2/2ページ)

2011年3月17日1時20分

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写真:内田樹・神戸女学院大教授拡大内田樹・神戸女学院大教授

 私の大学では、授業再開のめどがたたない被災地の大学から被災学生を受け入れることを決めた。どの大学もそれぞれの規模で被災学生の受け入れを考えてほしいと思う。

 西日本の役割は支援する人を「東」へ送り込み、支援を要する人たちを呼び込むこと。一極集中の首都機能の一部を大阪に移す必要もある。オールジャパンで、それぞれの役割にふさわしい支援を工夫することが必要だ。

 被災経験から言えることは、被災者は「失ったもの」を数えないこと。命あってのものだねだと、「手元に残ったもの」を数え上げてみる。希望を持つ。希望を持っている人間はしのげる。そして最後は人情にすがる。16年前、人の情が身にしみた。(聞き手・中村正憲)

    ◇

 16年前の被災地「阪神」から、東北・関東の被災地へのメッセージを届けます。

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