関西テレビ放送株式会社

福島第一原子力発電所の事故で、屋内退避指示が出された地域から住民８人が京都府に一時避難しました。
２２日夜、京都府庁に到着したのは、福島第一原発の事故で屋内退避区域に指定された福島県いわき市と南相馬市の住民３世帯８人です。住民は健康診断を受けたあと、京都府が東日本大震災の被災者向けに用意した府営住宅などに入居する予定です。
「ほっとしたのが第一印象ですね。みなさん本当に早く家に帰りたい方がたくさんいるので、大変だと思いますが、一日も早くそういう状況にして頂きたい」（福島・南相馬市から避難した伊藤隆延さん）
京都府は今後も、原発からの避難者を含む被災地域の住民を受け入れる方針です。

【京都府支援対策総合相談窓口】
０７５−４１４−５９３０
午前９時〜午後６時まで
土日・祝日含む

東日本大震災の被災地で、ボランティアとして役に立ちたいと考える人のうち、経験や知識がない初心者にむけて、ボランティアのあり方についての講習会が開かれました。
講習会を主催した、大阪ボランティア協会によると、地震発生以降、関西各地ではボランティアを希望する人が、日を追うごとに増えているということです。しかし、被災地が混乱している今、現地でボランティア活動をしようとするよりも、関西でできる支援をしながら、被災地の状況をみて必要な時期がきてから、活動することが求められているということです。
受講者は「何かしら絶対自分ににできることがあるだろうとすごく漠然としたものでしかなかった、地元でボランティア活動するなり、荷物の仕分けを手伝うなり、まず地元でできることから始めようと思います」と話していました。
講習会は、２４日も大阪ＮＰＯプラザで開かれます。

２２日夜、和歌山市の交差点で信号無視をした軽自動車が、対向車など車３台に次々と衝突しました。軽自動車を運転していた男性は意識不明の重体です。

目撃者した人は「（軽自動車は）ノンストップで、そのままどーんと突っ込んでいった。何かが割れたようなバ〜ンという音だった」
事故があったのは、和歌山市中之島の畑屋敷交差点で、目撃者によると、２２日午後７時２０分ごろ、軽自動車が信号待ちをしていた車を追い越そうとして、対向車と接触したということです。そして、信号待ちの前の車にぶつかりながら交差点に侵入し、反対側で信号待ちをしていた車と正面衝突しました。この事故で、軽自動車を運転していた６０歳くらいの男性が意識不明の重体、３人が軽傷です。警察は、男性の回復を待って話を聞く方針です。

東日本大震災の被災者の受け入れを表明している大阪府は、１万人の被災者に向こう１年間の生活再建を支援する計画を決めました。
【橋下知事】「被災者がどの地を選ぶかは被災者の気持ちが一番重要ですから、大阪を選ばれたら避難所まるごと受け入れる準備はととのってます」
大阪府は２２日、最長１年にわたって１万人の被災者を受け入れる支援計画を決めました。
住まいは府営住宅２０００戸のほか、社会福祉施設や民間の施設などを無償で提供します。
また、被災者が大阪に移動する手段も確保し、医療や教育など生活のサポートも行う方針です。
大阪府の咲洲庁舎では、府営住宅への入居申し込みが始まりました。
浜崎憲三さんは、宮城県石巻市の離島に住んでいましたが、市街地まで買い物に出かけた時に被災しました。
「（避難所では）薄い体操マットの上に毛布。脚を伸ばして寝るスペースない。とにかく脚をまっすぐにして寝たい」(浜崎さん）
島に戻ることもできず避難所生活をした末、４０年以上前に住んでいた大阪への避難を決意しました。
２２日窓口を訪れて、無事、府営住宅への入居が決まりました。
【浜崎さん】「食べる心配、寝る苦労が無くなったのはほっとしたね。逆に精神的には早く帰りたいという気持ち。例え食い物がなくっても」入居者には生活必需品が無償で提供されるということで浜崎さんの家にも布団や鍋が届きました。
これから浜崎さんの新しい生活が始まります。
府営住宅ですぐに入居できる住宅は約９０戸あり、２２日だけで２４世帯の入居が決まったということです。

東日本大震災の被災地、仙台市を拠点とするプロ野球・「東北楽天ゴールデンイーグルス」の選手たちが、神戸市内で募金活動を行いました。
震災で本拠地が被災し現在、関西で練習を行なっている楽天の選手ら１７人が１６年前阪神淡路大震災で被災した神戸市で、募金を呼びかけました。
「神戸で震災にあった人もいますけども僕らに協力してくれて感謝したい」（岩隅選手）
「（今後も）力になれることがあれば、現地でしっかり力になっていけたらと思います」（田中選手）
楽天の選手たちは２３日も神戸市で選手会で集めた救援物資の積み込みなど支援活動を行なう予定です。

選抜高校野球大会の開幕を２３日に控え、甲子園球場では開会式のリハ―サルが行なわれました。
開会式のリハーサルには、東日本大震災で被害を受けた宮城の東北高校を含め、出場する３２校すべてが集まりました。
選手たちは震災の犠牲者に黙祷を捧げ、その後、指導員の指示に従って、式の流れなどを確認しました。
今年の開会式は震災への配慮で、グラウンドを１周する入場行進をとりやめ、行進曲の生演奏もなく、例年とは違った形式で行われます。
開会式は２３日の午前９時から、時間を短縮して行われます。

東日本大震災の被災地支援で岩手県に派遣されていた、大阪府の職員が府庁に戻り、現地の状況を報告しました。
関西広域連合として、１４日から岩手県に派遣されていた大阪府の職員が２２日、被災地の行政機能について橋下知事に報告しました。
派遣された府職員は、「（沿岸の市町村では）職員の３分の１が亡くなったり、行方不明で、残りも避難所運営に人をさかれている。精神的・肉体的疲労が重なりながら、業務に当たっている」と報告しました。このため、陸前高田市と大槌町から大阪府に対し、市町村職員の応援として１０人ずつ送るよう要請があったということです。
また物資については、食料や毛布は足りてきたものの、燃料や生活用品が不足しているということで、大阪府では引き続き、ニーズを聞きながら提供を続けるとしています。

大阪市は、被災地へ送る救援物資の受付を市内２４の区役所で２２日から始めました。
いずれも使っていない毛布、タオル、ウェットティッシュ、紙おむつ、ペットボトルの水の提供を市民に募っていて、北区役所にも２２日朝から早速、持ち込みがありました。
物資を提供した市民たちは、「（被災地から）離れていて、何もできないので…」「被災地の方は皆、着るものとか、食べるものに難儀している。少しでも役に立つようにと思ってした」などと話していました。
大阪市は２２日から、企業や事業者による物資の大口の提供も募集し始め、事前の登録をご覧の電話番号で受け付けています。
大阪市経済局企業支援担当/０６−６２６４−９８３４

兵庫県新温泉町の漁業協同組合は、被災した漁港を支援しようと、ホタルイカの売上げの一部を義援金に充てることを決めました。
ホタルイカの水揚げ量日本一を誇る浜坂漁港では、21日から売上げの一部を義援金として積み立てることにしました。
宮城県の気仙沼港をはじめ、震災や津波で壊滅的な被害を受けた漁港を救うため、「何かできないか」と漁師たちから声が上がったといいます。
義援金は、ホタルイカが競り落とされるたびに、一箱当たり１０円を積み立てるもので、１００万円を目標にしています。
浜坂町漁業組合の川越一男組合長は、「海に携わるものとして、これからどう再建させるんだと？　どうしていいか分からないけど、（救いたい）という思い」と話しました。
義援金は、兵庫県漁業協同組合を通じて被災した漁港に送ることにしています。

東日本大震災を受け、関西に住む被災地出身の人たちが、故郷のために大阪市内で募金活動を始めました。
被災地の復旧を支援しようと募金活動を始めたのは、関西に住む岩手・宮城・福島の県人会のメンバー２０人です。メンバーの中には自分の家族を亡くした人や行方が分からないという人もいますが、故郷のために協力を呼びかけました。
関西宮城県人会の三浦宏幸さんは「兄と妹は無事だったが、母がまだ安否不明の状態。これくらいしか、僕らはできない」と話していて、関西岩手県人会の鎌田龍児会長は「こうした姿が故郷に届くかは分からないが元気になっていただけたらいい」と話していました。
募金活動は２２日は大阪・梅田で、２５日は再び難波で行われる予定です。