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<関西>放射能汚染の影響、関西にも |
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(3/25 00:30) |
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福島第一原発の放射能漏れ事故は、関西にも打撃を与え始めています。京都市では、中央卸売市場の野菜から基準値を超える放射性物質が検出されました。また大阪府は、国から摂取制限が出された農作物について、府内に出回っていないか緊急調査を実施しました。
福島第一原発の放射能漏れ事故で、国は福島県産などの野菜に出荷や摂取の制限をかけています。これを受け京都市はきのう、中央卸売市場に出回る、福島・茨城・栃木・群馬県産の野菜を抽出検査しました。その結果、茨城県産のミズナから、食べ続けても人体に影響が無いとされる基準値を超えた、放射性ヨウ素やセシウムが検出されたということです。野菜を商う卸業者は、「安全やとわかっていても茨城産のピーマンとか来ているけど誰も手出さへんですわ」「茨城産とか栃木産というだけで、もうみんな手出さへん」と話しました。京都市は該当するミズナを全て回収する方針ですが、仮に食べても、「直ちに健康に影響する値ではない」と説明しています。京都市担当者は、「当面、大量に入ってくる野菜を中心に、抽出検査を続け、流通しないようにしていくつもり」と話しました。また大阪府は橋下知事の指示で、政府が摂取制限を出した福島県産の葉物野菜について、緊急抜き打ち検査を実施しました。橋下知事は、「大阪府・大阪市としっかり一致協力して」「ダメな農産物は府内に流通させません」とコメントしました。該当する農作物を卸売り市場に流通させないほか「産地直送」で小売に出回るものも店頭から撤去するよう指示しています。保健所職員は、「府内で流通している食品を安心して購入して頂けるように実施させて頂いた」と話しました。広がり始めた放射能汚染の影響ですが、京都大学・高橋千太郎教授は、「暫定規制値自体が非常に安全側に作られている。実質的には(食べても)影響がないと言って大丈夫だと思います」と、現在の数値なら人体への影響はほぼ無いと話しています。例えば今回、ミズナから検出された放射性物質について高橋教授は10万人がそれぞれ1キロミズナを食べたとして、2人の発がん性リスクが高まる程度としています。また、高橋教授は、「(規制値を)超えたものを食べないで済むなら食べないほうがいいが、食べたとしてもそれで心配ということはない。むしろそういうことを気にするほうが、精神的にはよくないのでは」と話しました。
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