[事件]ニュース
【東日本大震災から2週間】歩み始めた復興への道
2011.3.25 07:43
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ただ阪神大震災では、郊外の仮設住宅に高齢者らが優先的に入居したため、地域のコミュニティー崩壊が指摘された。
「集落をそのまま移すような仮設住宅がいい。あのおばあちゃんは足が悪いとか、みんなが知っている。離れたくない」と宮城県東松島市の男性(70)。兼業農家の大友幸広さん(54)=若林区=は「仮設住宅は必要だが、農業で生きている人は元の場所に戻らないと生活できない」と話す。
石巻市で会社を経営してきた今野雄夫さん(57)は復興に向け、津波で壊滅的な被害を受けた街の中に仮設住宅を建設すべきだという。「みんながバラバラになってしまったら、石巻の復興はあり得ない」と説く。
このほか「仮設住宅での生活は1年以上続くと思う。多少遅れても設備のしっかりしたものをお願いしたい」=東松島市の女性(53)=といった声も上がっている。(EX編集部/撮影:植村光貴、鈴木健児、共同、共同通信社ヘリから撮影/SANKEI EXPRESS)
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