2011年 3月 24日
被災地に医療救護班派遣
長びく避難所生活で持病が悪化した人などを医療面で支援しようと岡山県は24日、医療スタッフを東日本大震災の被災地に送りました。これは岩手県などの要請を受けたもので、医師や看護師ら6人の医療スタッフと血圧を下げる薬やインフルエンザの薬など約1500人分の備蓄薬を送ります。出発式では川崎医科大学付属病院の荻野隆光医師が「医療サポートに全力を尽くします」と決意を述べました。被災地では医師や薬が不足していて避難所の人たちは高血圧症など持病の治療を受けられず症状の悪化も見られます。荻野医師らは津波被害で約900人が避難している岩手県大船渡市の避難所で診療にあたります。岡山県では医療スタッフを交代させながら来月下旬まで支援を続けるということです。

高齢2人殺害の被告死刑確定へ
井原市と広島県で、高齢者2人を殺害し強盗殺人などの罪に問われた男の上告審判決で最高裁は24日、被告側の上告を退けました。これでニ審の死刑判決が確定します。判決を受けたのは住所不定無職の片岡清被告(79)です。片岡被告は2004年12月井原市のそば店店主片山広志さん(当時76)を殺害し、現金約5万円を奪った他2003年9月にも広島県東城町今の庄原市で村田ミサオさん(当時91)を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われていました。一審の岡山地裁は片岡被告を無期懲役としましたが二審では一審を破棄し、死刑の判決を言い渡していました。24日の上告審で最高裁第一小法廷は「2人の命を奪った結果は重大」として被告側の上告を棄却、片岡被告の死刑が確定することになりました。判決を受け被害者の長男片山武彦さんは「事件発生より約7年4カ月。大変長い道のりでした。思っていた通りの判決に安堵しています。やっと墓前に報告できます。」とコメントしました。

岡山市人事異動
岡山市は来月1日発令の人事異動を発表しました。異動規模は1642人で例年並みとなっています。主な異動では総務局長に片山伸二市民局長、企画局長に桜井理寛企画局審議監、市民局長に田淵薫安全・安心ネットワーク担当局長、経済局長に高次秀明企画局長、行政改革担当局長に甲斐充経済局長安全・安心ネットワーク担当局長に坂元秀徳財政局審議監などとなっています。また機構改革に伴い、旧国鉄操車場跡地に建設が予定されている岡山総合医療センターの整備に向けて保健福祉局と病院局に新病院・保健福祉政策推進課と新病院整備運営課がそれぞれ設置されます。

香川県人事異動
また、香川県も来月1日発令の人事異動を発表しました。浜田知事就任後、初めての人事異動で県産品振興や国際線の利用促進などを強化する人員配置となっています。主な異動は政策部長に西原義一農政水産部長、農政水産部長に川池秀文知事公室長、東京事務所長に松尾恭成健康福祉部次長中央病院事務局長に泉川雅俊土木部次長などとなっています。異動規模は1405人で去年より117人多くなっています。また、人員配置については浜田知事が掲げる政策実現のため県産品振興課を3人増員、上海便の利用促進を図るため交通政策課に国際航空グループを新たに設置し、3人増員しています。この人事異動の発令は来月1日です。