厚生労働省は24日、東京電力や東北電力による計画停電を巡り、難病や人工透析の患者らが自己負担を助成されている指定の医療機関を受診できない場合があることから、別の病院でも受診できるようにする措置を都道府県に通知した。
厚労省によると、国や自治体が医療費を助成している難病患者は約68万人。通常は「特定疾患医療受給者証」を使い、そこに記した指定医療機関で治療を受けるが、計画停電により指定医療機関が機能しない場合が起こり得るため、紹介先など別の病院でも受診できるようにする。
また、人工透析患者約30万人は障害者手帳を取得しているケースが多いが、「自立支援医療受給者証」に記した指定の医療機関以外でも受診できるようにする。【野倉恵】
毎日新聞 2011年3月25日 東京朝刊