桜塚やっくん、準強姦容疑で書類送検…すでに示談も

事件後の昨年１２月５日、何事もなかったようにイベントに参加していた桜塚やっくん（左）

　お笑いタレントの桜塚やっくん（本名・斎藤恭央＝３４）が、準強姦（ごうかん）容疑で書類送検されていたことが２４日、分かった。

　警視庁によると、やっくんは昨年７月、東京・江東区のホテルで女子大生（２０）に乱暴をした疑い。２人は知人数人らと酒を飲んでおり、事件の時には女子大生は泥酔状態だったとしている。事件後に女子大生は被害届を出したが、現在は示談が成立しているという。

　元東京地検検事の田中喜代重弁護士によると「女性がいったんは告訴したものの、その後、示談が成立したため、告訴を取り下げたのでは」。強姦罪、準強姦罪は親告罪（告訴がなければ起訴できない犯罪）であることから、書類送検で済んだと考えられる。

　やっくんは昨年９月末に長年所属していた事務所を退社。旧事務所は「本人から事件のことは聞かされていなかった。円満退社しているので、詳細は分からない」とした。この日、やっくんは都内でイベントライブに出演。旧事務所幹部が会場に駆けつけたが、会えなかったという。

　ライブでやっくんは、セーラー服姿でおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」などを熱唱。関係者によると「（女性と関係があったのは）事実だが、自分は悪くないと話していた」というが、終演後は集まった取材陣から逃れるように、会場を後にした。

　◆桜塚やっくん（さくらづか・やっくん）　本名・斎藤恭央。１９７６年９月２４日、神奈川県生まれ。３４歳。２００５年１１月に日テレ系「エンタの神様」で「スケバン恐子」として登場し、ブレーク。「がっかりだよ！」の決めゼリフで人気を得る。０６年歌手デビュー。０８年俳優デビュー。１０年９月末に所属事務所を退社。

　◆準強姦罪　酒や薬物などで意識がもうろうとして抵抗できない状態にし、女性を暴行した場合に適用。脅迫などによって暴行した場合は強姦罪。ともに３年以上の有期懲役に処せられる。