スポーツ報知のメインコンテンツへジャンプ

◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇

◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇

スポーツ報知大阪版>スポーツ>ニュース

ここからスポーツ報知のメインコンテンツです

[ボクシング]4・8トリプル世界戦、両国から神戸へ会場変更

長谷川(右)と真正ジムの山下会長

 4月8日のプロボクシングWBCトリプル世界戦(報知新聞社後援)の会場が、東京・両国国技館から兵庫・神戸ワールド記念ホールに変更されることが24日、主催する帝拳、真正両ジムから発表された。東日本大震災の影響による節電や余震が続いている現状をあらためて考慮した。チケットは東京開催分は無効となり、31日から各購入場所で払い戻しに対応。神戸開催分は30日から販売を開始する。

 やむを得ないことだった。前例のない2週間前の会場変更。興行が丸ごと、両国国技館から西へ432キロの神戸ワールド記念ホールに“退避”することになった。

 帝拳、真正両ジムはそれぞれ都内と神戸で日本人世界王者3選手を伴い緊急会見。長谷川は「選手は影響がないけど、東京で楽しみにしていた人たちや被災地から来る予定だった人もいたかもしれない」とファンを思いやった。

会場変更で戸惑いの表情を見せる西岡(左)と粟生(中央は帝拳ジムの浜田代表)

 苦渋の決断だった。福島第1原子力発電所の事故は一時の危機的状況を脱し、首都圏の計画停電の対策として自家発電機を配置して試合会場の電力を独自でまかなう見通しが立つなど、予定通り開催する方向だった。

 だが、放射能汚染が水や食物へ広がり、いまだに強い余震が頻発。外国人選手は地震に慣れておらず、体調にも影響を与えかねないため、方針修正を余儀なくされた。帝拳ジムの浜田剛史代表は「予断を許さない状況が続いている。選手や関係者、観客の安全を最優先に考えた上の判断」と語った。

 日本初の日本人世界王者3選手によるトリプル防衛戦の興行とあり、チケットは約1万枚を売り上げていたが、31日から払い戻しに応じることが決定。一方で、神戸開催のチケットを30日に販売開始。主催者側は急な対応に追われている。

 土壇場で混乱は起きたが、「場所は神戸に変わったけど、思いは同じ」と長谷川。王者たちは地震で傷ついた人たちにエネルギーを与えるための準備を整えていく。

 ◆チケットめも

 ▽払い戻し 両国国技館開催分についての問い合わせは、購入した発売所へ。払い戻し期間は31日~4月30日。神戸開催分の券との交換には応じない。観戦には新規購入が必要。

 ▽発売 30日から開始。席はリングサイドA(3万円)から2階指定席C(5000円)まで計8種類。問い合わせは帝拳ジム(TEL03・3911・5222)、真正ジム(TEL078・335・5147)、WOWOW(TEL0570・02・9527)、チケットぴあ(TEL0570・02・9999)。

(2011年3月25日10時44分  スポーツ報知)

この記事をlivedoorクリップに登録 この記事をYahoo!ブックマークに登録

ソーシャルブックマークに登録

お薦めアイテム

YOMIURI ONLINE関西発

PR

リクルートエージェント

転職
リクルートエージェント

スポーツ報知の出版物 スポーツショップ報知
報知新聞社出版局 スポーツショップ報知