唐津市の周産期医療対策委員会(夏秋洋一委員長、9人)は23日、医療の核になる唐津赤十字病院の産婦人科医(現在2人)が4月から3人体制になると坂井俊之市長に報告した。佐賀大医学部が新たに8年目の中堅医師(32)1人を派遣することにしたため。
同病院の産科医は久留米大から派遣されていたが06年に中止。その後、佐賀大が2人体制で引き継いだが、08年に退職で1人となり、妊婦の急患対応ができなくなった。このため同委は県や大学などに要望し、今年度に続いて1人増員が決まった。
夏秋委員長は「緊急手術をやるためには最低3人の医師が必要。これで精神的にも楽になる。本格的に救急をやるには4~5人は確保したい」と話す。
昨年1月~今年2月24日、市内産婦人科医院から同病院への搬送は43件、佐賀市の佐賀大病院などへの搬送は70件。【原田哲郎】
毎日新聞 2011年3月24日 地方版