きょう処分案決定　八百長問題で、特別調査委

　大相撲の八百長問題を調査する特別調査委員会（座長・伊藤滋早大特命教授）は２５日、最終的な処分案をまとめることになった。「除名」「引退勧告」「１年間（以上の場合も）の出場停止」で検討されているが、除名は厳しすぎるのではという声も調査委の中からは上がっており「（退職金なしの）解雇」で話し合われるとみられる。

　これまでの調査対象者は八百長を認めた３人ら約３０人。その中で処分対象となっているのは２０数人とみられる。人数が絞り込まれた理由として、関与が認定されずにシロとなった力士がいる一方、ある関係者は「時効じゃないけど、何年も前の話で調査範囲から漏れた力士もいるのでは」と説明した。

　伊藤座長は師匠への聴取を示唆していたが、調査委の弁護士はこの日否定した。それでも、師匠の責任を問う声は上がっており、一部の委員からは弟子が除名なら師匠も除名にという厳しい意見も出ている。