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【プロ野球】

巨人4月オール“アウェー” 主催試合を後回し

2011年3月25日 紙面から

緊急理事会を終え記者会見する(左から)横浜・笹川博史取締役、広島・鈴木清明球団本部長、セ・リーグ理事長のヤクルト・新純生球団常務、阪神・沼沢正二球団本部長、巨人・清武英利代表=東京都千代田区のコミッショナー事務局で(潟沼義樹撮影)

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 世論に“全面降伏”するかたちとなった巨人は日程の大幅見直しを迫られることになった。4月中は東京ドーム開催を断念。4月12日のヤクルトとの開幕戦(宇部)は、1952年にフランチャイズ制導入以来、球団初となる“地方開幕”となり、その後は全試合ビジターを強いられることが決まった。

 苦渋の選択だ。文科省と経産省の両大臣からも東京ドームでの開催にストップがかかった以上、4月の日程組み替えは避けられない。窮余の策として、東京ドームで予定されていた主催試合を相手球団と入れ替え、巨人主催試合を後回しにする案の検討に入った。

 清武英利代表は「GC(巨人主催の広島戦)をCG(マツダスタジアムで広島主催)にしてもらって、GCを後にくっつけるとか、そういうことになるでしょう」と説明。開幕カードとなる4月12、13日のヤクルト2連戦は宇部と北九州で開催することを正式に決めた。問題は、東京ドームで予定されている15日からの広島3連戦、22日からの中日3連戦。相手球団の主催試合に変更する方向で早急に協議に入る。

 ただ、電力不足が解消されない限り、5月以降の東京ドーム開催が難しい状況は変わらない。特に冷房の使用で電力事情の悪化が想定される夏場は再び厳しい判断を迫られることが確実だが、球団としては観客動員も見込める東京ドーム開催にこだわる方針に変わりはない。

 球団関係者は「現時点では主催試合を地方に変更する可能性は低い。年間シートの問題もある」と他球場を借りて主催試合を行うことに否定的な考えを示した上で、「中部電力や関西電力からの電力供給がどれだけ進むか」と“電力待ち”となることを明かした。

▽新純生・セ・リーグ理事長(ヤクルト球団常務)「監督官庁の指導で決めていった。最終的には選手の気持ちを酌んだ。早く開幕日を決めてあげないと選手のコンディションのことがあるので4月12日に決めた」

 

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