原因の水から高濃度の放射性物質
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原因の水から高濃度の放射性物質

3月25日 7時13分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

24日、福島第一原子力発電所の3号機で作業員3人が被ばくしましたが、被ばくの原因となった水から、運転中の原子炉の水のおよそ1万倍の濃度の放射性物質が検出されたことが分かり、東京電力では、核燃料が損傷したために、放射性物質が流れ出たとみて詳しく調べることにしています。

福島第一原発では、24日、3号機のタービンが入った建屋の中で、作業員3人が、深さ15センチの水につかって作業をしたところ、173ミリシーベルトから180ミリシーベルトの被ばくをしました。このため東京電力が、作業員の足がつかった水を調べたところ、1CC当たり、390万ベクレルと、運転中の原子炉の中の水と比べておよそ1万倍の濃度にあたる放射性物質が検出されたということです。検出されたのは、1CC当たりの濃度で、▽セリウム144が220万ベクレル、▽ヨウ素131が120万ベクレルなど、いずれも原子炉内で核分裂した際に発生する放射性物質でした。東京電力では、3号機の原子炉や使用済み燃料プールの中の核燃料が損傷して、放射性物質を含んだ水が流れ出たとみて、さらに詳しく調べることにしています。