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巨人折れた…東京Dの4月開催なし

 セリーグ理事会会見後、険しい表情で話す巨人・清武代表(撮影・西岡 正)
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 セリーグ理事会会見後、険しい表情で話す巨人・清武代表(撮影・西岡 正)

 「セ・リーグ臨時理事会」(24日、日本野球機構)

 セ・リーグが“全面降伏”した。開幕日、ナイターの自粛期間、さらに延長戦の取り扱いまで、すべてパ・リーグの決定事項に従った。

 臨時理事会を終えて、会見に臨んだリーグ理事長のヤクルト・新純生常務は「選手会の方々の気持ちをくみ、セ・リーグの開幕を4月12日とします」と発表。開幕再延期はセ、パ同時開幕を訴えてきた選手会の要望を全面的に受け入れての決定だったことを強調した。

 会議の中では4月9日開幕案もあったというが、監督官庁からお墨付きもあり、選手会も要望しているパ案を6球団が全会一致で支持。「必然的に12日になった」と横浜・笹川取締役が話すように、セにほかの選択肢はなかった。

 節電対策でもパに倣った。文科省からの要請を受けて、開幕をわずか4日間延期し3月29日と発表した19日には、4月5日以降は東京・東北電力管内では「減灯ナイター」を開催することを発表していたが、パと同じく4月中の同管内でのナイターは自粛。東京ドームでは試合開催も取りやめることになった。ドームで開催予定だった試合は対戦相手の主催試合として相手の本拠地での開催など調整する方針だ。試合方式についても9回打ち切りとしていたが、交流戦も考慮してパと同じく3時間30分を超えた場合は新しい延長回に入らない方式を採用した。

 強行派だった巨人の清武代表は「選手関係委員会の委員長として」と前置きして「選手会から、日程が過密になればダブルヘッダーも辞さない、たとえ12月にずれ込んでもやると約束していただいた。これが大きな要因だった」と決断の理由を説明した。

 開幕延期によって10月29日開幕予定の日本シリーズは11月にずれ込むことが濃厚になり、今後は日程調整や球場確保などを急ぐことになる。開幕日は決まったが、5月以降のナイター開催や、電力需要が高まる夏場の対応策など開催への問題はなお山積している。

(2011年3月24日)

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