震災の犠牲者 大幅増のおそれ
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震災の犠牲者 大幅増のおそれ

3月25日 4時17分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東北関東大震災の発生から25日で2週間になりますが、死亡した人は、これまでに確認されただけでも9811人に上り、警察に届け出があった行方不明者をあわせると2万7000人を超えています。これとは別に、津波で壊滅的な被害を受けた沿岸部の自治体の中には1万人を超える住民の安否が確認できなくなっているところもあり、犠牲者の人数は、今後、大幅に増えるおそれが強くなっています。

警察庁によりますと、東北関東大震災で死亡が確認された人は24日午後11時の時点であわせて9811人で、このうち東北地方では▽宮城県で5889人、▽岩手県で3025人、▽福島県で839人、▽青森県で3人、▽山形県で1人となっています。また関東地方では▽茨城県で20人、▽千葉県で17人、▽東京で7人、▽栃木県と神奈川県でそれぞれ4人、▽群馬県で1人となっていて▽北海道でも1人の死亡が確認されています。警察に家族などから届け出があった行方不明者は、これまでに確認されただけでも1万7541人に上り死亡した人とあわせると2万7000人を超えています。これとは別に、沿岸部にある岩手県山田町では人口が集中していた町の中心部が津波によって壊滅的な被害を受けており、警察が発表した行方不明者のほかに、町の人口の8割近くにあたるおよそ1万5000人の安否が確認できなくなっているということです。また、沿岸部や川沿いの集落が大きな被害を受けた宮城県石巻市は、これまでにおよそ2800人が行方不明になっていると発表していますが、行方不明者の人数は最終的に1万人近くに上る可能性があると推定しています。さらに、福島第一原子力発電所から半径20キロの地域では避難指示の対象となっているため、捜索活動が中断していて死者や行方不明者の人数ははっきり分かっていないのが現状です。このため、震災の発生から2週間たっても依然として人的被害の全容は把握できておらず、犠牲者の人数は、今後、大幅に増えるおそれが強くなっています。