[事件]ニュース トピック:食の安全
【放射能漏れ】「振り回された」「数日分は備え」都内ペットボトル争奪戦
2011.3.24 22:11
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約1260人の対象者がいる台東区は区内2カ所で午後1時前には配布を開始。台東保健所には配布開始時間前からベビーカーを押した母親たちが母子手帳を携えて続々と訪れ、1時間半ほどの間で約80人が水を受け取った。前日夜から、スーパーを回ったものの、1、2本しか買えなかったという母親が多い。
4カ月の長女を連れ、配布会場に来る道中でもスーパーと自動販売機に寄り、ペットボトル入りの水を6本買ってきた、という日野靖子さん(32)は「福島の原発がすぐに落ちつくとは思えない。離乳食も必要になるし、数日分は水を備えておかないと」と不安そうに話した。
■保育園
乳児を預かる都内の保育園も対応に追われた。
千代田区立麹(こうじ)町(まち)保育園には、放射性ヨウ素検出が発表された23日夕の段階で、区から備蓄用の500ミリリットル入りペットボトル120本が支給されていたが、24日にも144本が追加で届いた。摂取制限は解除されたが、「水道水を飲むと母乳に影響が出るのではないか」といった不安や、「飲料水やお茶は自宅から持参させたい」という要望は少なくないという。
同園の大森千珠子園長は「この状態がどれぐらい続くのか…」と言葉少なだ。
葛飾区の葛飾学園保育園も都の調査結果を注視しながら、その都度対応。山口千晴園長は4月1日に控える乳児12人の入園を心配する。「粉ミルクや離乳食にも影響する。早く事態が収拾に向かうのを待つだけ」と話した。
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