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福島第一原発、放水や電源復旧作業続く
深刻な状況が続く福島第一原子力発電所では、21日も放水や電源の復旧など、事態の打開に向けた懸命の作業が行われている。
防衛省によると、自衛隊は21日午前6時37分から約2時間にわたり、20日に続いて4号機の使用済み燃料プールに向けて放水作業を行った。今後の放水には、新たに長いアームを使って狙った所に水を注入できるコンクリートポンプ車が投入されるという。
また、電源の復旧作業については、外部からの電源ケーブルがつながった2号機で、原子炉と使用済み燃料プールの水を冷やすポンプを動かすための作業が行われている。しかし、経産省の原子力安全・保安院などによると、壊れている部品の交換に2~3日かかる見通し。
外部と電源がつながった1号機については、2号機の状況を見ながら復旧作業を進めるという。
3号機と4号機については、外部からのケーブルをつなげる作業を21日午後4時には終わらせたいとしている。
現場での作業は、依然として放射線量が高く、施設内の電話が使えないなど、厳しい条件の下で続けられている。自衛隊は21日にも車両の前方に鉄板を取り付けた戦車を投入し、作業の妨げになっているガレキを撤去する予定。
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