第2原発は電源復旧で最悪回避も「予断許さず」
一時期の危機を脱し、4基全ての原子炉が冷温停止中の東京電力福島第2原発(楢葉、富岡町)。東日本大震災発生直後からの所内の様子が20日、分かった。
同原発に勤務する複数の職員によると、発生直後からほぼ徹夜で復旧作業に従事。「なんとか電源が復帰し、最悪の事態を避けることができた」ものの「万全ではなく予断は許さない。頑張る」としている。
緊急時対策室が入る免震重要棟では、女性職員でも風呂に入らず、同室の床で寝起きしながら働いているという。「福島第1の事故で何を言っても言葉が軽いが、ひたすら持ち場で働くことしかない」としている。
発電所で働く東電社員、関連企業社員のほとんどが双葉地域の出身者ばかり。家が流された社員も多数いるというが、「帰宅することもなく、わが子とも会えないが、口を一文字に結んで仕事をしている」という。
(2011年3月21日 福島民友ニュース)
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