シャンクス、そして赤髪海賊団の出現により戦いは中断した。この騒ぎにまぎれルフィとジンベエを乗せたローの潜水艦が密かに出航する。宝の地図と引きかえにルフィへ麦わら帽子を届けることを引き受けたバギーは、ロー目掛け帽子を投げ飛ばした。ラッキー・ルウは直接、渡そうとしないシャンクスに、10年ぶりのルフィに会いたくないのかとたずねる。一目会いたいと答えるシャンクスだが、幼い日のルフィと交わした約束を思い出し、今、会ったら約束が違うとつぶやいて、遠ざかる潜水艦に振り返ることなく歩き出した。
潜水艦内ではローによるルフィとジンベエ、ふたり同時の緊急手術が行われていた。だが、これを三大将が見逃すはずがない。青キジの氷河時代に海面を凍らされたところへ、黄猿の八尺瓊勾玉を浴びてしまう。この集中攻撃で潜水艦が無事だとは思えない。黄猿はこれで生きているなら運がよかったとあきらめるしかないとつぶやく。まもなく単独で軍艦が出航した。ルフィの身を案じたハンコックが、表向きはルフィを追撃するという名目で海兵たちに命じて発進させたのだ。絶対にルフィは無事だと信じてハンコックは後を追う。
宝の地図が嘘だったことがわかり、騙されたと怒るバギー。嘘をついたことを悪びれず、再会を懐かしむシャンクスの態度に、お前のせいで宝の地図を失って悪魔の実の能力者になったとバギーの悪態は止まらない。四皇と対等に話す姿を見て、ますますバギーに心酔する囚人たち。怒りの収まらないバギーだったが、シャンクスを利用すれば島を安全に脱出できると思いつき。ようやくおとなしくなった。ふたたび歩き出したシャンクスは、マルコにこれ以上応戦せず手を引けと告げる。そしてミホークが赤髪は協定外だと言うと、戦線を離脱した。
シャンクスはこれ以上の戦いは無益であり、まだ暴れたりないなら俺たちが相手をすると宣言した。このシャンクスの言葉に黒ひげは欲しいものは手に入れた、お前たちと戦うにはまだ早いと引き上げる。この場は俺の顔を立ててもらおうと告げるシャンクスに涙を流す白ひげ海賊団の隊長たち。さらにシャンクスは、白ひげとエース、ふたりの遺体を引き取ろうとした。海軍将校が大反発する中、センゴクはシャンクスならばと許し、戦争は終わりだと告げる。後に歴史に深く名を刻んだ、大海賊時代最大の戦い、マリンフォード頂上決戦はこうして幕を閉じたのである。
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