琉球大学(岩政輝男学長)大学院医学研究科の男性教授が指導した研究論文にデータの流用があり、同教授が2010年8月末で懲戒解雇処分になっていた件で、大学側が教授の解雇処分を撤回し、6月末にも復職することが4日、複数の学内関係者らの話で分かった。男性教授は10年10月に那覇地裁に教授としての地位保全を求める仮処分を申し立て、地裁の和解案を双方が大筋で受け入れた。
琉大の懲戒処分は重いものから順に(1)懲戒解雇(2)諭旨解雇(3)降格(4)停職(5)減給(6)戒告―となっている。10年12月に裁判所が勧告した和解案に沿い、男性教授の処分は1番重い懲戒解雇から3ランク下がり、停職10カ月になった。1月に琉大の教育研究評議会で和解受け入れが岩政学長に一任されることが決議されていた。
和解について琉大は「8日に開く臨時の評議会で学内向けに報告してから発表する」とコメント。論文問題の調査委員長でもある医学研究科の佐藤良也研究科長はコメントしなかった。
和解した男性教授は「論文の結論・研究の結果は変わらないという主張が認められたと思う。裁判所に感謝している」と話した。
同問題は米学術誌の指摘を受け10年3月に発覚。同4月に医学研究科が調査委員会を立ち上げ、調査を進めた。同8月に男性教授が懲戒解雇処分、同12月には論文の筆頭著者である元学生4人の学位が11年1月中に取り消される見込みだと調査委が発表した。
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