わかば日記 97年2月下旬



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2月28日(金) 物語や考えをおさめる器としてのエキスパンドブック

富田倫生『本の未来』(アスキー、2500円)を読む。“電子ガリ版”のエキスパンドブック(EB、
ボイジャー)とともにあった富田のこの数年間の個人史を通して、電子本の可能性と、悲しき現状を浮き彫りにしている。ツールブック(お試し版)、BookBrowser(ver1.6の最新版)とともに、EB版CD-ROMも同梱されている。

▼EBで電子本は誰もが簡単に作成できる。だけど、その流通においては、既存の本と同様に(それ以上に)、多くの困難に直面する。インターネット上にサイバーブックセンターを立ち上げた木津田秀雄は「立ち読みは多いけれど、注文は1冊もない」と述懐する。困難にめげず、経験とテキストを蓄積していこうとするパイオニアたちの努力には頭が下がる。ネット・エキスパンドブック(NEB)を電子決済で購入するという方法論の確立が、当面の大きな課題だろう(ボイジャーも3月にはNET-Uを利用した「理想書店」をオープンするそうだが)。

▼米ボイジャーがEBを“放棄”したのを受け、ハイパーカードの呪縛から逃れ、EBII、NEBと開発していったボイジャー(ジャパン)の祝田久も浜松市出身。浜松のどこに、異能の発明家を生む土壌があるのか、と改めて興味が募る。

▼EBは今後、アドビのAcrobatなどと激しく競合していくだろう。しかし、Acrobatには、紙という呪縛がつきまとう、「みにくいアヒルの子としてのDTP」(富田)という匂いが捨てきれない。ドキュメントはともかく、「物語を納める器」としては、DTPを完全に払拭したEBに、個人的には軍配をあげたい。

「一太郎Ver.8」にバージョンアップ。中途半端な機能のコンポーネントがてんこ盛りの、お子さまランチ・バリューパックである。Ver.7は結局、20回も起動していない。ひたすら重かったからだ。けど、処理の高速化を図ったという、うたい文句は伊達ではない。

★驚いたのは「JustView2.0」の長足の進歩。HTML3.2に準拠しており、起動もリンク処理も二強ブラウザよりも軽い。作成者の意図に忠実に表示する最もクセがないブラウザかも。JAVAもクリアしているが、フレームの処理にやや難が残る。たとえば、当家の掲示板の本文のフォントが異様に小さくなる。それさえなければ、「ふだん使うブラウザ」に指定してあげていいのに…。JAVA SDK 1.1Jを率先してサポートするとか。果たして「漁夫の利」を得ることは可能か? ジャストシステムは「戦艦大和」みたく、マイクロソフト帝國に対抗しうる、皇国の防御線である(^^;)

採点者モードはまだ決着が付かない。ボーダーラインの処理に困る。出席をとらずにリポート一本というのは、判断に困る。だけど、出席しさえすれば点がもらえる、というパターンは嫌だしなあ。かくして、2月28日〆切の年度末に向けた報告書は弥生にずれ込む<(_ _)>
ほかに買った本。吉崎正弘『マルチメディア社会と法制度』(ダイヤモンド社、1957円)←著者は郵政官僚だから当たり前だが、しごく常識的な、「通信白書」みたいな本である。渡辺浩弐『2000年のゲーム・キッズ』(アスペクト、1030円)←渡辺浩弐はいま、最も正統的なSF小説の書き手かもしれない(^^) けど、「ファミ通」連載時は、ルビつきの小さなフォントのため、読む気力がおこらないのである。山本直樹『フラグメンツI』(小学館、1236円)←ビッグスピリッツ増刊号に発表作品集。山本の身体感覚に改めて驚かされる。同朋社が出した日立MPEGカメラのPRムック『M・PLUS』(480円)←MP-EG1の開発秘話と使い方ケーススタディが面白い。
帰宅時に財布に残ったお金は「1円」。がっちり買いまショー!!



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2月27日(木) お楽しみが多すぎる(^^;)

今日から始まった
「neta・マガジンスクエア」は、地方(海外)在住の、雑誌フェチの琴線をくすぐるだろう。静岡県でさえJRや私鉄に乗っても、雑誌の中吊り広告には、めったにお目にかからない。電車に乗る楽しみの何%かは、あらかじめ失われた気分だ。Webで中吊り広告を閲覧できるのは楽しい。

▼それに、従来は中吊り広告の「資料性」があまり省みられてこなかった。クリッピングした雑誌だけでは、発売当時の重みづけや「気分」が伝わってこない(雑誌そのものを長い間、保存するのは容易ではないしね)。画像をセーブしデータベース化すれば、貴重な資料にもなる(あくまで私的利用の範囲ってことで)。
有料化を検討中とのことだが、月1000円でも、私は払うと思う。ただし、中吊り広告を出す雑誌をすべて網羅してくれないと嫌だけどね。「中吊り広告」だけを次々とブラウジングできる検索機能も欲しい。目次ならば、コンビニや新聞広告でもチェックできるからね(^^;) 同じパターンで、テレビ番組とか新製品広告までチェックできるWebをどこか立ち上げてくれないものか。

電子売文に新星が現れた。Nifty-serveのWeb上でPDF形式の「文書データ」を販売する、マガジンプラザがそれ(当面はNifty Managerからのアクセスに限定のようだ)。大日本印刷としては、悲願のディストリビューション事業への進出だろう。また、パソコン通信とWebが共存、補完関係にあることも、改めて証明している。印税率はやっぱり10%なんだろうか。「メールメディア」も印税はやっぱり10%なのだ。月1件50円だから、印税分は5円。1万円稼ごうと思ったら、2000人の読者を獲得しなきゃいけない。こいつは至難の技だ。ちなみに、デジタルアーカイブスの印税率は25%(HTML文書1ページ当たり4円のうち1円がバックされる)。

採点者モードは、ついに延長Vゴールに突入。こう見えても、私は「完璧主義者」ですから(^^;)

買いもプレイもしていないゲームでも、攻略本の出来が良ければ(編集が濃ければ)、つい買ってしまうタイプである。「攻略本」というのも、立派な創作行為だと思っているからだ。よほど困らないと、実際にゲームの攻略のために参照することはないのだけれど。今日は、ファミ通書籍編集部編『天外魔境 第四の黙示録 公式ガイドブック』(アスペクト、1480円)を買った。腰巻きに「大丈夫。ファミ通の攻略本だよ。」とあるシリーズだが、シネパック・ムービーのスチルも充実している。『サクラ大戦』以来、確かにこのシリーズは、他社の攻略本とは一線を画している気がする。『エネミー・ゼロ』は、公式ガイドブックに頼っても、エンディングに行き着けなかった。たぶん発売されるであろう、『エネミー・ゼロ ザ・ムービー』に期待したい(^^)

◆ゲームでは『クーロンズ・ゲート−九龍風水傳− 初回限定版』(ソニー・ミュージックエンタテインメント)をゲットした。朝日新聞に見開きで全面広告を打つなど、SMEの力の入れ方は尋常ではない。この作品を作りたいがために、SMEはプレイステーション事業に参入したといって過言ではない、構想5年、製作3年の超大作である。“種つけ”をした丸山茂雄は、こどもが世に出たときは、すでにSMEを去っている。特典ブックをブラウズする限り、アドベンチャー・ゲームの正しい進化形という印象を受ける。小黒(シャオヘイ)は、ローラや伊達杏子よりも、フェロモンをふりまくバーチャル・アイドルになるかも。春麗(チュンリー)といい、やっぱりチャイニーズ・ビューティが、バーチャルの世界には合うのだろうか。

◆CDは当然、松任谷由実『Cowgirl Dreamin'』、そして香西かおりのシングル『すき』をゲット(^^;) ユーミンはもっとアレンジがカントリーっぽいのか、と思ったけどそうでもないね。『すき』は香西が作詞、玉置浩二が作曲の、コブシが絶無のラブ・バラードである。この2枚を続けて聴いても何の違和感もない(^^;) 演歌を狭い領域に押し込めることはない。毎日新聞ではないが、大人の心に響く新しい日本のうたをJ・NAC(ジャパニーズ・ニュー・アダルト・コンテンポラリー)と呼べばいいのだ。ユーミンも玉置浩二も、J-POPではなく、すでにJ-NACの世界の住民なのではないか香西も言う(「毎日」2月26日付)。「いい日本の歌を演歌って呼べばいいのよ。それで世界に通じる民族音楽になるのでは」(--)(__) 

◆買った本。春日武彦『ザ・ストーカー 愛が狂気に変わるとき』(祥伝社、1648円)。版元の性格から想像していた以上に通俗的だが、ストーキングが結局はコミュニケーション(関係性)の病理だと位置づける。危機的な状況を迎えたとき、それによって全面的な解決が与えられるという妄想を提供するオンリー・ユーへの執着が、ストーキングに向かわせるのだ。アナログ的なあいまいさに耐えられないわけで、0か1かとデジタル化思考してしまうわけだ。「私にとってあんたは立派なストーカーだったわ」と配偶者は言う。そーゆーラベリングの仕方がすでに関係性の病理なのだ、と春日は指摘する。
ハウス・オブ・ドレッド編『ワイドショーよ永遠なれ』(ジャパン・ミックス、1236円)。私は地上波テレビがタマネギの皮(番組)を次々と剥いでいくと、最後に残るのはワイドショーだと思っている。ワイドショーこそが、最もテレビ的なる、固有の表現形式なのだ。第6章「テレビ局必見! ネオ・ワイドショー宣言」は24時間ワイドショーチャンネルの架空企画書だが、これは近未来の地上波民放の予想図でもある(^^) テレビ朝日系列が3月31日から開始する石田純一(月〜木)、田代まさし(金)がキャスターのニュース番組『スーパーJチャンネル』は、その予兆でもあると思う。
宮田登編『現代の世相・6 談合と贈与』(小学館、1600円)。日本的な意思決定の様式は根深い。永田町も教授会も、西欧型の多数決原理を消化できず、表面的には「異議なし」の全会一致を目標とし、水面下では延々と「寄り合い」が繰り広げられるのである。新進党の7時間の非公開議員総会というのも、実に日本的な「寄り合い」であり、一概に否定しさるものではないと思う。
「ジュリスト」No.1107,3月1日号「情報公開法要綱案をめぐって」、続けて「Quick Japan」Vol.12の「新世紀エヴァンゲリオン−嘘と真実−」を読むと、頭が痛くなった。

◆そこでタイミングよく、静岡第一テレビで「吉本マルチメディア劇場・父と娘のインターネット」がオンエア。どこがインターネットやねん。岡八郎芸能生活40周年記念特別番組、とは笑わせてくれる。久々にオール・キャストのオールド・ファッション吉本新喜劇が堪能できた。もはや古典芸能でんなあ。

◆この調子では「延長戦」の決着は、長引きそうである。お楽しみが多すぎる(^^;)



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2月26日(水) 種もみ買い、いいんじゃない?

就職協定が廃止され、今年の就職戦線は疑心暗鬼が渦巻いている。第一勧業銀行が「リクルーター制度を廃止し、7月1日の会社説明会まで採用活動はいっさい行わない」と断言したら、「ええかっこしい」だのと非難囂々である。青田買い、早苗買いとエスカレートし、かつて横行した「種もみ買い」(3年生で内定を出す)が復活するのでは、という懸念もささやかれている。

▼大学教員なのに無責任に言い放てば、もっと進んで、1年生の入学段階から企業がツバをつける究極の「種もみ買い」があってもいいと思う。企業が入学時に選考した学生に奨学金を出して学費や生活費を援助し、長期休暇にはインターン(見習い社員)として実務を体験し、無事に就職したら奨学金の返済を免除されるというのが、大学、企業、学生の三方一両得の仕組みだと思う。

▼学生は「何のために研究をするのか」という目的が明確になるし、アルバイトや就職活動に割くエネルギーが研究に振り向けられる。大学の授業じたいも、企業の眼によって、厳しく中身が問われることになり、空理空論を振りかざす弊も改まるだろう。そして、企業も長期的な採用計画を立てられる。「大学は教育・研究の場であって、就職予備校ではない」などと言っていたのでは、大学の存在意義は逆に、ますます低下していくばかりだと思うのだ。結局は「出口」(就職先)によって、その大学の評判は決まるのだから。もっとも、企業奨学生だらけになるとしたら、大学もつまんなくなるけどね。

任天堂はほんとに宣伝・広告が下手な会社である。いわゆるライト・ユーザーへのアピールの点で、NINTENDO64とPlaystationの現在の差は、その広告のセンスによるところが多い。平林久和が「The 64 DREAM」(4月情報号、pp.108-111)で指摘しているように、「任天堂もそろそろ『テレビCMは新作ソフトだけ』という常識を捨てるべきなのでは?」。その点、SCEは「ゲームとともに生きる楽しさ」をイメージ広告で訴え続けることで、「ゲームってCoolじゃん!!」と思わせるパワーを維持し続けている(娘たちはひこねのりおキャラを使った『糸井重里のバス釣りNo.1』のCMが好きだけどね。ちなみに同誌p.135には田村修二・毎日新聞論説委員による「社説・どーなる、今年のゲーム業界」が掲載されている←訂正:毎新聞ではなく、毎新聞の論説委員だったm(__)m 毎日コミュニケーションズ発行の同誌が「毎月新聞」というニュースページを持っていたのだ。うっうっ、単純な仕掛けに騙されたあ〜。

■ここ数日、『ブラストドーザー』6800円!)のCMに後付けの形でNINTENDO64の値下げ告知CMが露出しているが、ムゴすぎて、開いた口がふさがらない。
澁澤アレンさんも言及されているが、地方民放局でありがちな、ホームセンターなどが打つ「セール広告」みたい(^^;) ほんとに。「任天堂の広報は、変わらなきゃ」
(追加情報:4月発売の『スターフォックス64』では広末涼子を起用した、おっしゃれーなCMになるそうだ。任天堂もそろそろ“顔”となるCMキャラクターを固定したほうがよいと思うぞ)

採点者モードはいよいよ佳境。本日創刊の「ザッピィ」のCDを何回も聞いていた(←愚か者)。新譜は2小節のみ。けど、プロモーションの役目は果たしているから、いいんじゃない。「アントレ」といい、この手の情報誌の作り方はほんとに上手だ。ところで、ダイエーはリクルートの持ち株400万株強を、関連会社(ダイエーオーエムシー、ツインドームシティ、朝日ファイナンス、日本流通リース)に売却するそうだ。17.5%株主であるローソンが当面は、ダイエー・グループの窓口になっていくのだろうが、コンビニ、情報誌、インターネットの連携が実を結ぶのは、これから、なんだろうな。日本ビクター(ベネフィット オンライン)が「ぷらら」で展開する「デリバネット」(ローソンが主要な配達指定先だ)なんかも、リクルートの情報誌事業と組み合わさると、オンライン・ショッピングに風穴を開ける可能性があるかも。

◆「デジタルガロ 創刊準備号」(青林堂、980円)を買った。ツァイトの山中潤による「継承効果」がようやく本格化したわけだ。「自分が書きたい作品を自由に発表できる場」であり、「原稿料が出せない商業誌」という性格から、「実は、ガロはインターネットだった!!」という山中潤の巻頭言には、うなづかざるを得ない。



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2月25日(火) ゲームボーイで「たまごっちクラブ」 付録付き

バンダイは、ゲームボーイ版「たまごっち」(仮称:たまごっちクラブ、だって。今度はかずやんさんが訴える番だ!!)の7月発売を日経に漏洩(^^;) 情報の解禁日は3月6日だったはずだが…。予定希望小売価格が4286円とまで書いてある。Windows95やMacintosh向けにも「たまごっち」ソフトは出る(パソコンゲームの方が似合っている気もする)。生産態勢の確立をミスり、クレームが殺到していることへの言い訳なんだろうか。恐喝事件や、売春事件を引き起こしている社会的責任をどうとるつもりなんだ!! (^-^;)

▼だけど、手に入らないから、異常に盛り上がっているわけで、ゲームボーイやパソコンたまごっち母子手帳でも遊べるとなったら、ブームは一気に終息に向かう気もする。そして、誰もソフトを買わないような気もする。「えー? あんた、まだ『たまごっち』で遊んでんの? だせー」とか、言ってたりして。

「たまごっち(R)母子手帳」(ワニブックス、580円)が出た。バンダイ公式発表の「アダルトっち」(旧版)の名称は、ぎんじろっち、くちぱっち、ますくっち、にょろっち、たらこっち、まめっち、おやじっち、だそうだ。児童憲章をパロった「たまごっち憲章」が笑わせてくれる。第10条に言う。「すべてのたまごっちは、虐待、酷使、放任その他不当な取り扱いから守られる」だってさ。©BANDAI 1996 1997 とか、(R)とか、権利主張が五月蠅いほどの本である。ちなみに、「たまごっちタクシー」にはバンダイが警告書を内容証明で送ったため(送付先を間違えたらしいけど)、発表後30分で名称は「お蔵入り」になったそうだ。

▼とはいえ、なにかをいつも気遣い、お世話を焼くことで、人は「つながり」を感じ、大きな喜びを受け取るわけで、「たまごっち」類似のゲームは、ますます隆盛するだろー。

静大前バス停の電柱に、こんなチラシが貼ってあった。静岡市内の某衣料店のバーゲsmile markンセール告知だが、
イングラム社に対する版権侵害の見本みたいなものだろう。
福岡市の生協、エフコープが「サザエさん」の登場人物を無断で使ったマンガを掲載したチラシを作ったところ、長谷川町子美術館に見つかり、和解金を支払ったという。
また、同市の「大成」が作って話題になった「天才サザエボン」と「波平アトム」に対して、同美術館、フジオプロ、手塚プロダクションは共同で告訴を検討しているという(この話題を報じた「日刊スポーツ」は、大成の本社所在地を博多市としている(^^;)。「面白きゃ、いいじゃん!!」というわけにはいかないのだ。「天才サザエボン」関連グッズは将来、異常なプレミアが付くに相違ない。蒐集家は買うなら、今のうちだ!! (←って、あおってどーする!?)

東芝は早くも「次世代DVD」の開発を発表した。片面7.5GBで走査線1125本のHDTV画質を再生できるという。もっとも、データを読みとる短波長半導体レーザーの低価格での量産化は大きな課題なのだが。日立マクセルと三洋電機も、既存のレーザーを使い、30GBを超えるデータを格納できる光磁気ディスクの開発を発表している。電機メーカーはよってたかって「今のDVDは発展途上の代物だから、買わないほうが無難だよ」と宣伝しているような気もする。

前期試験。ショートカット巨乳の受験生が気になって仕方なかった(^^;) 弱いんです、そーゆータイプに(アブないなあ)。ま、配偶者もそうだけど(*^_^*) 「週刊大衆」お薦めの「108cm巨乳」、立花まりあ姫にも、ひとめぼれ(^u^) 3月11日発売の初主演作『アフロディーテの乳房』(アテナ映像)は速攻で「買い」だなo(^-^)o まりあ姫がお務めの「吉原・一力茶屋」は8万円からだから、行けそうにないなあ←(▼▼ オメェナア! by 配偶者) あーあ。ストレスからか下品な文章を書いてしまった<(_ _)> 気分を一新して付録へ↓

〈付録〉
静岡大学情報学部前期試験〈英語〉の問題4(英作文)です。ぜひチャレンジを!!
次のテーマについて、100語程度の英語で答えなさい。
コンピュータやインターネットの普及に伴い、今や世界規模で情報化が急速に進んでいます。同時に様々な問題も起きています。この問題について、あなたが考えていることを書きなさい。

正答例はありません<(_ _)> 教員である私が書いちゃマズいわけで(書けないのでは…との声も)



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2月24日(月) 朝日新聞と講談社の全面戦争!!

朝日新聞が講談社が名誉毀損で提訴した。「週刊現代」3月8日号の「朝日新聞記者がオレンジ共済事件の強制捜査情報を漏洩」という記事と、その広告(朝日新聞は掲載拒否)が対象。文藝春秋がおとなしくなったら、「Views」誌での朝日新聞経営批判シリーズに続き、講談社が朝日批判の急先鋒になっている。警視庁の発表も、「週刊現代」が報じた事実をすべて否定しており、朝日新聞側に有利に働いているが、記者クラブを通じて両者は「持ちつ持たれつ」なんだから、当然といえば当然である。

▼取材という行為も、記者による一方的な収奪行為ではなく、互恵的な行為だ。いわば、ギブ・アンド・テイク。一般論として、有益な情報を与えうる記者ほどかわいがられ、情報源に密着できるというのも事実である。だから、「スクープ」を狙う功名心から、他の情報源から知り得た情報を取材相手に伝えたい、という誘惑にかられるときは誰にもある(今回のケースの“真相”はわからないけど)。そして、「警視庁の警視総監直属部門の幹部」などと、誌上では匿名にしていても、詳細に談話を引用している限りは、たとえ週刊誌であっても、まったくの「でっちあげ」とは考えにくい(ここにも互恵の理論が働く)。

▼「週刊現代」の当該記事では、漏洩者を社会部のP記者(そんなイニシャルの苗字はあるのか?)と匿名にしている。そこがこの記事の唯一の欠陥である(^^;) 新聞記者は公人に属する。「記事の内容には絶対の自信を持っている」(元木昌彦・「週刊現代」編集長)と断言できるのならば、実名報道にすべきだったろう。なにせ、同記事の後半では、例の
「コンピュータ情報全部消されちゃった」事件を取り上げ、朝日新聞群馬支局の円満亮太記者という、実名報道をしているのだから。

▼で、この種の名誉毀損事案は、最初はセンセーショナルで、お互いに検証合戦を展開するのだが、1か月もすると表舞台から消え、知らない間に和解が成立していまう。いっけん相互検証のようにみえて、実はマスコミの間で暗黙のうちに形成された「役割分担」だったりもするのだ。警視庁が「絵を描いた」、出来レースの匂いもする。

ブラウザーのことを「つまみ食い」だなんだと書いたが、私は書籍自体も、最近はすっかり「ブラウジング」状態である。リポートの採点だけは、ブラウジングとはいかないけど(な〜んちゃって←最近、“死語”の世界から蘇生したそうだね)。採点者モードはまだまだ続きます。
買った本。網野善彦『日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」』(日本エディタースクール出版部、1957円)←網野史学はほんとに目から鱗が落ちる思い。
NTT研究開発本部編『マルチメディア 見える技術100』(NTT出版、1400円)←ブックメタファ「Whitebook」SoftwareVisionオーディオリンク、参加型インタラクティブ・テレビ「JoiNet」、放送型WWWサービス「テレドーム」、著作権情報保護システムなど、NTTが開発する通信技術が総覧できて便利。これで1400円はお買い得。NTTの社会貢献か?
ディルバートスコット・アダムスディルバートの法則(アスキー、2000円)←「きょうび、どんなマヌケでも、ノートパソコンさえあればビジネス本を書きまくって小銭を稼げる」そうだ(^^;)
そして、待ってました!! 解説/江川卓・制作/二宮清純『プロ野球スカウティングレポート'97』(ザ・マサダ、1600円)←アソボウズのデータなどを駆使した個人データ・ファイル。プロ野球をデータの遊びとして観る人間にとっては、必携だろう。

◆25日は前期試験。親子連れで大学を下見に来る人が、なんと多いことよ(・_・、) 受験生のみなさんのご健闘をお祈り申し上げます。とくに、このホームページを観て静岡大学情報学部情報社会学科を第一志望にしたと静岡大学情報学部検閲済(^^;)いう、メール友達の沼津のNくん、がんばってね(騙されて可哀相に、という声も聞こえてくるが…)。静岡大学も合格者は匿名発表である。だけど、必ず氏名情報は漏れる仕組みになっているのだ。なぜかというと、…(ピーッ)…、というわけなのだ。ちなみに、教授会における合否判定も匿名である。私がボーダーライン上のNくんをゴリ押しで合格させることはできないんだよ(^レ^;) だけど、水増し発表率を増やすか否か、という問題提起ぐらいはできるからね。



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2月23日() デジタル衛星放送はますますインターネット化

PerfecTV!の追加チャンネル、25社、36チャンネルが決まった(
一覧表はこちら)。申請が51チャンネルだったから、初めて「選考」が行われたわけだ。いよいよ100チャンネル時代の幕開けだ。
アナログCS放送で実績がある「スカイポート」陣営から8社が「当選」。孫−マードック組のJskyBの先行放送は3チャンネルが「落選」した(9チャンネルが当選)。子供向けアニメ、アクション映画、日本のドラマ・映画は「番組調達の見通しがあやふやだった」から、落選したらしい。当選した9チャンネルもあやしいもんだ(^^;)
落選組はDirecTVの方に回されるらしい。DirecTVは「二軍」か!?
普及のカギを握る「アダルト」は3チャンネル。暗証番号を入力する「ペアレンタル・ロック」が採用される。
PerfecTV!の1月末現在の加入世帯数は17万8000(仮契約含む)。初期需要が一巡した感じで、さすがに加入増加ペースが鈍ってきた。当たり前だって。そして、契約世帯だって、そんなに観てないって。「なんじゃ、これは」と呆れたくなる、ひどい画質のチャンネルは実在する。MPEG2のリアルタイム・エンコーディングの技術的限界だとは思うが。デジタル=高画質と思ったら、大きな間違いなのだ。

▼さて、ここで問題になるのが、ベーシック・セットの組み方である(赤尾の現在の組み方はこちら)。先発組、スカイポート組、JskyBの3社がそれぞれ別々のセットを組むとしたら、視聴者は分散してしまうだろう。CNN、MTV、スターチャンネルを抱えるスカイポート組の圧勝という気もする。なにせ海千山千の小林樹植村伴次郎がいるのだから、ベーシック・セットの一本化は容易ではない気がする。それに、一本化したところで、料金が上がれば、客足も遠のきかねない。

▼注目は四つ。第1はコジマ。インターネットでの経験を活かした、家電・コンピュータの通信販売チャンネルだ。第2はジンボウアンドカンパニー。ビデオ・ジャーナリストの草分け的存在の、神保哲生が率いるアジア経済ニュース専門局だ。第3はつくばテレビ。茨城県内の地域情報番組に特化した局。衛星だからといって、なにも全国向けである必要はないのだ。第4はラジオ沖縄。AMラジオ既存局として、初の“スーパー・ラジオ・ステーション”である。いずれは増資するのだろうが、資本金1000万円のベンチャー企業が“放送局”になれるのだから、デジタル衛星放送はまるでインターネットの世界である。近々、バブルが弾けそうな点も似ている(^^;)

任天堂は22日、同社の一次問屋の親睦組織である『初心会』を解散した」と日本経済新聞が報じた。そうか。値下げには、流通の再編という意味も含まれていたのか。ついに、泣いて馬謖を切る、を断行したのだ。最大の馬謖は「河田」か(^^;) 機能を果たし得る問屋だけに絞り込むことで、流通在庫の適正化を図ろうというわけだ。最優良問屋のヤマグチを合併して、「任天堂販売」を設立したら流通改革は完璧なのかも(^-^;) 「ゲームキオスク」構想の具体化を含めて、任天堂も確実に変わりつつある。

インターネットはテレビと同じ。始めると癖になるが、たいして栄養がない。しかも私たちの時間をのみこみ、現実と疎遠にさせる」(共同通信配信の地方紙読書欄向けのクリフォード・ストールのインタビューから)。まったく同感だが、『インターネットはからっぽの洞窟』(草思社、2266円)は、インターネット・ラッダイト(破壊)運動者のバイブルとして誤読されているフシがある。インターネットはそれだけ「影響力が大きく、面白く、魅力的な存在」だとストールは言いたいのにね。
地球自体は再生力があるのに、人間のネガティブな欲望によって、だんだんその力が抑えられてしまっている」(横尾忠則:日刊スポーツ「日曜日のヒーロー」)。サイバースペースも同様だと思う。ネガティブなエナジーが注ぎ込まれると、その潜在的な力はますます押さえ込まれることになる。

引き続き、採点者モードと配偶者へのWindows95インストラクター・モード。配偶者は私と違って、クレジットカードを持たない現金主義者(私の多重債務に泣かされているから、ますますカード社会に懐疑的に…)。だから、パソコン通信もインターネットもオンライン・サインアップができない。この日記を読まれるには、2週間近くは猶予が与えられたわけか(^^;)
買った本。三浦文夫『デジタルコンテンツ革命』(日本経済新聞社、1648円)、逢沢明『ネットワーク思考のすすめ』(PHP新書、680円)、中島洋『イントラネット』(ちくま新書、680円)、清水勲編『近代日本漫画百選』(岩波文庫、670円)。



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2月22日(土) 電脳売文党はウェブに夢を託せるか?

『電脳売文党宣言』(アスキー、1800円)を読む。
島田雅彦×笠井潔×井上夢人「売文業者の電子的憂鬱」、島田雅彦×柳瀬尚紀×加藤弘一「売文業者の電子的目覚め」の二つの鼎談を収録。インターネット上での“売文”にまつわる諸問題が、縦横に展開されており、示唆に富む。現在の出版状況は明らかに“使い捨て”である。薄利廉売で小部数しか売れず、その結果、返本は断裁されすぐに絶版されていく。日本のハードカヴァーは国際的に見ても安すぎるし、雑誌の原稿料は安い。このため、売文一本で生きていくことはますます困難になりつつある。島田雅彦や私(^^;)のように、結局は「大学教員」との二枚鑑札を余儀なくされるわけである(大塚英志、あんたもか)。 印税率が平均10%ということは、結局は出版社、取次、書店による「搾取」が多すぎるわけである。

▼そこで、インターネットの電子出版で売文業者が“産地直販”に乗り出そう! というハナシになる。だけど、それも意外に容易ではない。無料で文章を公開するのは別として、購読料を徴収するとなると課金処理、コピー・ガード、PRなどを自前で行うのは、かなりの困難が伴う。このため、電子出版でも「仲介業者」が必要になるわけだ(筒井康隆はasahi-netから月30万円も貰っていたのか)。
だからこそ、「デジタル出版権」の版権マーケットも形成されようとしている。学術書・雑誌などでは「絶版」というのが最も困る(教育現場では死活問題だ)。インターネットでは、フジオンラインシステム「電子書店パピレス」、古瀬幸広らが中心となったデジタルアーカイブス(社会学者・野村一夫の「SOCIUS PRO」などを収録。VISAカード決済のみで入会金3000円、月額1000円)など、こうした「絶版」本のオンライン出版を目指す試みが相次いでいる(デジタル・データが存在しない絶版本の電子化は、OCRよりも、内職による“打ち込み”のほうが適しているようだ)

▼だけど、ブラウザーは「つまみ読み」には適していても、「精読」に向いているとは言いがたい(もちろん、ハイパーテキスト性を生かしたコンテンツはオンライン出版の独壇場だと思うが)。多くの人は精読するためにはプリントアウトする、という方法をとるのだろう。
だとすると、電子出版にはもう一つの方法がありうる。「マチメディア」とイントラネットの融合なのだが、書店店頭などに高速プリンタ、簡易製本機、決済機能などを備えた端末を置く。利用者が欲しい本を選択すると、ホストからデータをダウンロードし、コピー・ガード処理を施した紙に高速印刷し、製本するという仕組みである。ダイレクト・プリンティング・システムあるいはオン・デマンド・プリンティングなどと呼ばれている。既存の出版流通と併存しながら、徐々に電子時代の秩序を形成していくという意味では、そうした仕組みのほうが優れている。その場合は、システムの構築や維持のためにコストもかさむため、中間業者による「搾取」は残り続けるだろう(「再販制度」の是否は、こうした電子出版も考慮していく必要があろう)。

▼この本で最も苦笑したのが加藤弘一の発言。「(作家はウェブに)日記を載せている人が多いですが、定期的に更新するには、日記を公開するのが一番手っとり早いというのはわからなくもないけれど、これを日記文学と飛躍されると、ちょっとね(笑)」(同書p.147)。この本ではインターネットは「カラオケボックス」「カストリ雑誌」に喩えられている。
(カストリ雑誌:敗戦後の闇市にあふれた、安紙に印刷された妖しげな大衆雑誌。3合(号)で潰れる雑誌が多かったのが由来=ちなみに私の大学の恩師はこの蒐集と研究に没頭していて、私も手伝いで、膨大な量のカストリ雑誌を読まされたものだ。山本明『カストリ雑誌研究』〈出版ニュース社〉はやっぱり絶版である。今のインターネットの状況は確かに「カストリ雑誌」に似てる。3か月も勢いが継続しないWebも多いし(^^;) そして、明治期の新聞に似てなくもない。メディアの草創期とは、情報発信者のパワー、エロ・グロ・ナンセンス、青臭い書生論が噴出する時期なのかもしれない)

テレビドラマが映画や演劇と決定的に異なるのは、俳優が「役を演じる」のではなく、「すっぴんの自分」をさらすことだ。いわば、虚実皮膜の妙。どこまでが「地」で、どこまでが「演技」かが判別できないドラマこそが、テレビ的なのである。皮相的な「演技」など、テレビというメディアではたちまち、「化けの皮」がはげるのである。テレビでスタアが生まれない理由も、そんな部分にある。それにしては、最近のテレビドラマは、登場人物を作り込みすぎ、あまりにも説明的なドラマに堕し、想像力を束縛している感は否めない。
WOWOWが月1本ずつオンエアしている、即興ドラマ『ヒロインたちの反乱』は、2回目「夏木マリ」編。即興劇とも異なり、俳優の「心のひだ」が伝わってくるのは、感覚に訴え、理解するのではなく「感じる」テレビの本領発揮である。1回目の「浅野温子」編よりも、感覚の揺れ幅は大きかった。俳優として、人間としての厚みの違いだろうか。次は「牧瀬里穂」編(3/29 22:00〜)。楽しみ半分、不安半分というところか。

リポートの採点に追われる。配偶者が電子的内職(含むほめぱげ作成)を始めるため、パソコンを買い換えるのに付き合う(私の“お下がり”ではなく、彼女がファースト・ユーザーとなる初めてのパソコンになる)。決め打ちでPC-9821Nr13/D10(A)を24万9800円で買う。私は研究費でPC-9821Nr150/X14F(MMX Pentium150MHzのLavie)を発注している(値引率の大きさとビデオ出力標準装備が決め手)。地方都市に住んでいると、なんだかんだ言っても、周辺機器やサポート態勢の面で、NECマシンを選んでしまうのだ(^^;) エルフが98のDOSにこだわり続ける限り、私もNECマシンとは縁が切れそうにない。
買った本。ピーター・タスカ『不機嫌な時代』(講談社、1648円)。「WIRED」3.04の表紙にはちょっと驚く。



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2月21日(金) 剣が峰に立つNTT分割

コンベンション都市(^^;)、浜松でNTTの労組である全電通が中央委員会を開催。加藤紘一・自民党幹事長、伊藤茂・社民党幹事長、鳩山由紀夫・民主党党首らが来賓としてそろい踏みしたそうだ。午後、委員の方とお茶を飲む。(1)持株会社の解禁(2)連結納税制度のNTTへの例外的適用(3)資産譲渡益課税の例外的免除、の3項目を前提条件に、郵政省とNTT経営陣が合意した分割案を受け入れることを正式に機関決定した。一つでも条件がみたされなければ、機関決定は白紙に戻るそうだ。

▼持株会社の解禁は3月11日が法案提出期限(ほんとに間に合うのか?)。連結納税制度の例外的適用については、大蔵省も難色を示しているし、稲盛和夫・京セラ会長をはじめ経済団体首脳からは、「NTTだけに認める」ということに対する怒りが噴出している。もっともである。どこの企業も連結納税で法人税を圧縮したい気持ちは同じだろう。膨大な損益を計上しているPHS事業を抱えるDDIだって、連結納税の恩恵を受けたい気持ちはやまやまだろう。

▼「NTTがアリの一穴になるのでは」という期待も確かに大きい。だけど、そんな例外的措置を講じてまで、NTT分割にこだわる必要はあるのだろうか。そして、NTT分割が実行されないと、NTTの国際進出も白紙になるというのも、妙なハナシだ。そして、分割が決まれば、NTTはこれまでとってきたさまざまな“開放施策”を封印してしまうのは目にみえている。そして、分割したところで、NTTの市場支配力が薄れ、公正競争環境が整うとは思えない。世界的なメガ・キャリアが覇を競ういま、NTTを分割する意義が果たしてあるのだろうか。全電通が突きつけた3条件というのは、最後の抵抗なんだろうが、それをみたすのは至難の業という気がする。だとすると、全電通はすごい高等戦術を使ったことになるなあ。

(付記:毎日の2月22日付「特報」によると、「政府は21日、分離分割後のNTTの税負担が分割前より急増しないよう特例で適用する税負担軽減措置(租税特別措置)の期間を3年間とし、黒字が確実な東日本の地域会社から赤字が見込まれる西日本の地域会社への支援金を課税対象から控除する形で軽減措置を取る方針を固めた」そうだ。郵政省・NTTが要求していた5年程度の特例は「長すぎる」と大蔵省は判断したようだ。しかも、「特例措置の内容は損益の相殺ではなく、西日本が電話料金の値上げなど分割前より、サービスを後退させずに済むように東日本が資金面での支援をした場合、その支援金額を東日本の損金として認める方向」だそうだ。都市銀行が系列ノンバンクの不良債権を処理する際、支援損を無税償却とする手法を認めたのと同じ方針だ)。

おーっと。NINTENDO64が3月14日(ホワイトデー)から、16800円に値下げだ!! 一気に8200円も値下げするとは豪気な。3割引は当たり前!! ってか。プレイステーションひとり勝ちに歯止めをかけるための、乾坤一擲の大博打。さすがは花札屋(^^;) さて、儲けに儲けているプレイステーションの対抗値下げはあるのか? ただでさえ供給が追いつかないのに、値下げしたら、パニくるかもな。セガ・サターンは…値下げどころじゃなさそうだな。松下の3DOは…在庫一掃で実売で1万円を切っている店もあるぞ。
「じゅげむ」4月号の「口コミ3DOソフト スゴイっすよコレ!!」の副題がスゴイ。“3DOユーザー最後の咆哮!” 
3DOは「心の余裕を持った大人が楽しむ」「個性的で高価なマセラッティのよう」という飯野賢治のコメントは言い得て妙だ。3万円も出したら、本体と合わせて中古で20本はソフトが買え、半年は楽しめる。いま最もお買い得なゲーム機かも(^^;)

いちおうメモっとく(._.)φ 「まだ3社で合意したわけではありませんが、あれはなかなか話が進まないのでやめようと思っています。野村総研との提携は解消しません。またNHKではありませんが、BSの他の局と組むかもしれません」(成毛真・マイクロソフト社長の談話、「日経パソコン」97年2月24日号、p.221)。任天堂と提携したSt.GIGAでのデータ放送のことだ。さもありなん。他の局といったら、当面はWOWOWしかないではないか。
BroadcastPCはWOWOWで提供する、ってこと? で、端末(SIPC)はセガと松下電器産業で作るんざんしょか? 「TV GAME PRESS」2月25日号向けに書いた原稿は、あながち的外れではなかったわけだ(^_-)-☆ ほんと、成毛真は素直で好きだなあ。

「電撃NINTENDO64」4月号の拙稿は、典型的な原稿の「二重売り」。物書きとしては、最も恥ずべきことだ。書き直しを命じられたのだが、インフルエンザでダウンしてたわけで…\(__ ) 良い子はけっして真似をしてはいけません(^^;) 今日買った本…なし。さすがに調子に乗って買いすぎて、金欠病がブリかえした。
とうとう「見出し」に画像を使ってしまった(それも稚拙な(^^;) 一時の気の迷いか? 私にとって、春は菜の花のイメージである(セイタカアワダチソウに見えないこともない)。最近は毎食のように、菜の花からし和えを食べているぞ。2月22日の早朝は浜松も氷点下だそうだ。10年ぶりに雪も積もるのか? たとえ降ってもスノーシューができないことだけは確かだ。



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