GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神― 桜庭一樹著 角川文庫 2010年
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『GOSICK』外伝連作短編集。 初出は2005年、富士見ミステリー文庫。久城一弥やヴィクトリカの出会いの一冊。 ネタばれあります、すみません; 第一章 春やってくる旅人が学園に死をもたらす 1924年、春。 朝、寮母さんにチーズとハムの買い物を言いつけられた久城一弥は、道でバイク事故を目撃した。バイクに乗っていた男の首がごろりと落ちて、一弥は気絶する。目覚めた時、彼はブロワ警部に容疑者扱いされていた。一弥の危機を救ったのは、セシル先生に引き会わされたヴィクトリカ――授業には出ず、図書館塔の最上階の植物園に籠る美少女だった。 第二章 階段の十三段目では不吉なことが起きる イギリスから転校生がやって来た。アブリル・ブラッドリーという名の少女は冒険家の祖父を持ち、自分も冒険家になるのが夢なのだとか。 セシル先生とアブリル、一弥が訪れた学園の敷地内の納骨堂で、三人は中世の騎士のような格好をした死体を見る。屍蝋化したその死体は、八年間鍵の掛っていた納骨堂にいつ入りこんだのか。そして傍に落ちていた紫の表紙の本を、悲鳴を上げることなく拾い上げたアブリルの真意は。 第三章 廃倉庫にはミリィ・マールの幽霊がいる アブリルは図書館に紫の本を隠し、ヴィクトリカはそれを見つけた。本に挟まっていたのは冒険家サー・ブラッドリーが孫娘に宛てた絵葉書。だが、一弥はその本をすぐに盗まれる。一弥が襲われたその場所・倉庫には、病気で死んだ女生徒の幽霊が出るとの噂があった。 第四章 図書館のいちばん上には金色の妖精が棲んでいる 大泥棒クィアランは、生前この学園に、自分の盗んだ宝を隠していたらしい。二代目を名乗るクィアランは、絵葉書の切手ペニー・ブラックと、図書館塔の一番上にある天才人形師グラフェンシュタインの作品を狙っていた。 第五章 午前三時に首なし貴婦人がやってくる アブリルは学校の怪談が大好き。今日も怪談スポットを巡っていて、床穴から首飾り“アシェンデン伯爵夫人の『毒の花』”を見つける。〈開かずの図書室〉に掛かっていたアシェンデン夫人の肖像画は消え、何時の間にやら名画『南大西洋』にすり替わっていた。大泥棒クィアランの、宝の隠し方は。 序章 死神は金の花をみつける 1922年、冬。 実の父に灰色狼呼ばわりされる娘・ヴィクトリカは、聖マルグリット学園に転入する。彼女の元へ、お菓子と書物フリルを運び続けるセシル先生。引退した音楽教師のハープが夜毎鳴り響くことに怯えていると、ヴィクトリカはすぐさま謎を解いてくれた。金色の花をこっそり愛でる、心優しい東洋の少年が殺人の容疑を掛けられたのを見て、真っ先に彼女のことを思いついたのはセシル先生だった。… うん、細かいエピソードをふんだんに詰め込んだ、って感じ。
ミステリーとしてはやっぱりあまり目新しくなかったり、無理があったり(←こらこら)するのですが、学校の怪談の絡めて次々に繰り出されてくるのが嬉しい。どこかに連載されてたのかな、くりかえし説明される文章が多少くどくはあったのですが。キャラクターが立ち過ぎてお話がなかなか進まない所があったりしたのもね(苦笑;)。 でもこれまでと印象が違うアブリルの登場、「?」と思ってたらのどんでん返しは成程、でした。 何度も触れられる年号は、後々の伏線になるのかな。〈仔馬のパズル〉も覚えておかないと。 |
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GOSICKs・春来たる死神
年末から、すっかり嵌ってしまっているのが、桜庭一樹の「GOSICK」シリーズ。元々は、、富士見ミステリー文庫から出ていたものだが、現在は角川文庫から行されている。個人的には ...
2011/1/8(土) 午前 10:23 [ 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館] ]
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