［エンタメ］【サブカルちゃんねる】アニメ「これはゾンビですか？」シリーズ構成　上江洲誠さんインタビュー＋（4/4ページ）（2011.3.7 11:00）

　着の身着のままで東京へと出て、そのまま実戦投入され、鍛えられた。「とんでもないラッキーが重なりました」。脚本やシリーズ構成の仕事を手がけるようになり、独り立ちしたときに担当したテレビアニメ「うたわれるもの」の第２話で「原作のゲームではチュートリアル（操作ガイド）に出てくる話を、１本の物語にして、全体に通じる死生観を盛り込め、評判を得られたのが自信になりました」。

　その後も「瀬戸の花嫁」「Ｓｃｈｏｏｌ　Ｄａｙｓ」「刀語」といった話題作を担当。多忙を極めた時期もあったが「あそこまでがんばれば、魂のこもった作品、世に出たときに強く記憶してもらえる作品になるんだと実感しました」。導かれて入った世界で９年がたち、後進を導く立場になった今、成功を得るために必要な姿勢を諭す。

　去年までは意識していなかったオリジナル作品への関心が湧いたのも「もう一度、ハードルを上げたかったから」。越えた果てに生まれる作品は、いったいどんなものになるのだろう？　（谷口隆一／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）