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2010年11月30日 (火)

【原発は時限爆弾?】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
(このメールは、11月16日にいただきました。)
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Subject: 広瀬隆「原子炉時限爆弾」

大槻様

本日発売『週刊朝日』の新聞広告で広瀬隆の名前が目に付いたので、図書館で一通り読んでみました。
地震多発地帯に建っている浜岡原発で原発事故が起きれば、それこそ人的・環境被害に止まらず日本経済まで大打撃という意見と理解したのですが、この広瀬氏の主張を如何お考えでしょうか?
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▼大槻からの回答
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大地震のとき原発は暴走して、原子爆弾の爆発となって大惨事をもたらす、という本ですね。
本当かどうか、私には分かりません。手元にスーパーコンピューターもなければ、原発炉心のソフトもないからです。

それにしてもこの本の作者、広瀬隆という人は何者なのでしょうか。
このような結論は、放射線物理の専門家である私でもまったく分からないのに、この人は『本を書けるほど』分かっているのです。多分、東大や京大の原子力工学、原子核工学関連の学科の大学院博士課程を卒業、その後専門の原子炉設計のシミュレーションをやっている人かしら?
そうでなければ、こんな本は書けないからです。

さて、本当は広瀬隆とは何者なのでしょうか?
噂ではどこぞの大学(?)の理工応用化学出身、しかも原子力工学大学院とは無縁らしいのです。これは驚きですね。

まったくの素人が携帯電話の電磁波の強度と人体、とくに生殖細胞への悪影響をシミュレーションして警告した、という笑い話を思い出しました。
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2010年11月29日 (月)

【おみくじ】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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Subject: 【ご見解お願いいたします】おみくじについて

大槻先生御机下

はじめまして、○○○○と申します。
△△出身、□□在住××歳。自動車メーカー設計者です。
出身校は東京理科大学理工学部です。
TVやインターネットでいつも先生のご活躍を拝見しております。

私はオカルトと言ったものには一概に否定はしないです。
例えば、あるオカルト現象に対して、「どうしてそうなったか?」
という質問に対して、きちんと論理的かつ科学的実証できる説明ができたのならば、そのオカルト現象は、むしろ肯定するタイプです。もちろん幼稚で支離滅裂な精神論やら持論は笑止千万です。科学的な根拠があっての現象ならもはやオカルトではなく科学現象だと捉えます。残念ながら世の中のオカルトはほとんどがまともに説明もされてないですよね。

そんな理系な私ですが、実は今年の5月くらいから原因不明の自信喪失、燃え尽きからパニック障害を起こして数ヶ月会社を休養欠勤しました。
将来の不安もあり、時には自殺行動にも走ったりしました。
休職中に、来年度に大学院で社会人受験して、また勉強したいという気持ちが沸いてきました。しかし、私は大学院へ行って学んだことは会社内で役に立つのかという疑問もあり、進学するかそうとう迷っていました。
パニック障害と気持ちの迷いでうつ病と診断されましたが、今は心療内科での治療も功を奏し、復帰して元気に働いています。

表題の「おみくじ」の件ですが、
私の母は台湾人で、熱心な観音様の信者です。
私が休職していた間、仕事やめるべきか?大学院へ行くべきか?他多数・・・
とにかく悩んでいたので、家族はよく「もう××だし、そろそろ落ち着きなさいよ」「心が常に浮いている状態。もっと地に足をつけて落ち着きなさいよ」など言われました。
ある日、母から「観音様に助言を頂きに行こう」と言われて、都内にある台湾式の非常に小さい個人運営の廟(寺)へ行きました。
おみくじを引く手順が複雑です。

  1. 1~数十番まで番号付けされた細い竹の棒のくじを引きます。
  2. 引いたくじが正しいかどうかを菩薩様に聞く(三日月状の板があり、片側の面はRがついた面が表、もう反対側は平面が裏面。これが2枚1組となり、胸の辺りでそれを手に2枚組みを保持しながら「このくじは正しい選択でしょうか?」と言って地面に放る。表・裏なら「はい」、表・表or裏・裏は「いいえ」。確率なら「はい」は3分の1と言ったところですね。)
    このとき私は「いいえ」
  3. もう一度竹の棒のくじを引く。
  4. もういちど三日月のやつを放ったら「はい」になった。この選択が正しいくじ。
  5. くじの番号と生年の対照表に従って、表に書かれた本くじの番号を取りに行く。(何十番くらい)
  6. 本くじの数が半端なく多かったです。自分の本くじの中身は中国語の詩で書かれています。私は中国語も使えるので、解読すると以下のようになります。
  7. (訳)
    今あなたの心は揺れている。迷っている。心を落ち着きなさい。自分が決めた道を進めばよい。あなたはいつも神がついている人間である。なにも心配することはない。

以上のおみくじを引いて、今まで数十年神社で引いたやつは「あっそ」くらいですが、今回のおみくじはオカルト否定的な自分でも鳥肌が立ちました。
出だしの3文が回りの人達に言われるようになった言葉そのままだったので・・・
お寺の解説者の方は「あなたは今、就職か転職、進学のようなことで迷っていませんか?」と聞かれました。
「あなたはいつも~」の文は、今までピンチになると、なぜか物事が急速に快方へ向かっていくことがほとんどなくらい運が良かったので、当たってるのかな・・・

たしか50種類以上のおみくじだったので、ある程度パターン化されているとはいえ、自分が取った(導かれた?)ものの内容があまりにも自分の現状そのもの過ぎて、恐怖すら感じました。科学的な見方をする冷静ささえ奪われました。
しかし、このおみくじのお陰で吹っ切ることもできましたし、来年は社会人大学院へ通う目標を立てたことで、うつ病が快方へ向かったのは確かです。

そこで、大槻先生への質問ですが、

  1. こういったおみくじが実際現状そのもの(偶然?)を反映してしまった件
  2. おみくじ自体やそのカラクリ(?)

どのようにお考えでしょうか?ご指導を頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
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▼大槻からの回答
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大学院への進学を決断されよかったですね。学問が直接現在の会社の仕事の役に立つか、など考える必要はありません。学問をすればするほど人間に磨きがかかり、そのことが社会生活や会社の仕事のレベルを上げるのです(拙著『大学院のすすめ』東洋経済刊参照)。

さて、おみくじの件。理系のあなたなら、これはからくりであることを理解すべきです。よく当たったように見え『背筋が寒くなった』など誤解、誤認です。

よく考えてください。深刻な顔をして、いい若いものがおみくじを引き、神にでも頼ろうというのは、何か悩みを抱えているからです。とくに若い青年男女は仕事の決断、結婚の決断などに迷っているのです。

だからおみくじは『今あなたの心は揺れている。迷っている。。。。自分の決めた道を進めばよい。。。。』となるわけです。これは結婚に迷っている人、就職に迷っている人、手術を勧められている人、などなどほとんどすべての人にピタリとあてはまりますね。
つまり、おみくじの文章は全部これで足りますし、少し内容、文章を変えて同じようなものならよいのです。

その証拠に、お金の無駄ですが50本も引いてみてください。内容は、ほとんど同じはずです。
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【生体エネルギーグッズ】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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大槻教授、

神奈川県に住んでおります○○と申します。
ご相談があり、メールさせていただきます。

先日、「生体エネルギーの家」に関するご相談とそれに対する教授のお答えをお見かけしましたが、私も「生体エネルギー」に関する悩みを抱えております。

妻の兄弟や実家が、「生体エネルギー」の関連商品に傾倒しています。例えば、0.9Lで4千円の水、30万円の浄水器、50万円の生体エネルギー発生装置などの非常に高額な物を始め、米やスキンクリーム、サプリメントなどありとあらゆる関連商品があり、どれも一般の物の何倍も割高です。これらを次々に購入しています。
妻は、現時点でそういったものを購入こそしていませんが、実家から送られてくることもあり、効果を信じてしまっているため、時間の問題かと心配しています。
先日、義母が大きな病気で入院し、大手術が成功して先日退院したのですが、それすら「生体エネルギーのおかげで、この程度で済んだ」とますます信仰を深めた様子。

私自身は、これらは明らかにインチキで、霊感商法の類だと理解していますが、それらを彼らに理解させ、足を洗わせるにはどのようにしたらいいでしょうか?

これらの商品について科学的な分析をすれば、一切の効果がないことが証明されると思うのですが、一般市民の私にとってその方法は容易ではありません。

自分の親や兄弟だったら思っていることをそのまま言えるのですが、義理の親兄弟だとそうもいかず、また妻も聞く耳を持ってくれず、真剣に悩んでいます。

アドバイスよろしくお願いします。
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▼大槻からの回答
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それはお困りですね。それにしても『50万円の生体エネルギー装置』とは、驚きです。詐欺商法です。本来、この種の霊感商法による被害は警察に訴え、弁護士に依頼し、損害賠償を請求すべきです。

しかし、奥様はそこまではいっておらず、具体的な対応が難しいですね。ここは根気よく説得する以外ないでしょう。
まず何より『生体エネルギー』などないことを説明すべきです。そのためには、例えば普通の水道水と生体エネルギー水のラベルを張り替えて飲んでもらい、数ヶ月何の違いもないこと(または、かえって生体水のほうが体調が悪くなったこと)を示すことです。
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2010年11月26日 (金)

【相対性理論の理解】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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先日(11月7日)の早稲田大学・理工展で先生の講演を楽しく聴かせていただきました。
そのなかでも特に、「科学は未来の予知・予測は不可能である。」とのお言葉が印象的でした。
いろいろ質問したかったのですが、質疑応答の時間が短かったのでこちらのブログにてお願いします。

私は30年ほど前18歳くらいの時に相対性理論というものを初めて知ったのですが、その内容があまりに常識的な感覚とかけ離れていたため、当初はとても信じることができませんでした。おろかにもその理論が誤りであることを証明してやろうと意気込んだりしたのです。もちろん現在では完全な理解は別としても、十分にその理論が正しく、疑う余地のないことは認識しています。
ただ、先生やその他多数の物理学の関係者は、初めて相対性理論に接した時に皆、抵抗なく受け入れられたのでしょうか?それともさまざまな葛藤を経て、苦労しながら理解にいたっているのでしょうか?

また、先生はノーベル賞の選定委員のお立場であったということですが、相対性理論がノーベル賞を受賞しなかった件については、どのようにお考えでしょうか?
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▼大槻からの回答
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何に限らず物理学の理論や観測、測定の結果は当初理解困難なことが多いのです。中でも相対性理論は難解です。この難解さは哲学的思考の欠如から来ているのです。したがって、哲学的思考が進んでいる人のみ、真に相対論が理解できるのです。

もちろん私も繰り返し哲学的思考を試み、少しずつ理解が進展しました。このことは拙著『相対性原理の視点』(共立出版)に述べてあります。私は相対性理論が分からない、という人すべてがまずこの本を読んでほしいと思っています。

なお、アインシュタインもノーベル物理学賞をもらっています。直接的な受賞理由には『光電効果』があげられていますが、『その他の成果』という中に相対性理論が含まれているのです。
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【太陽活動と温暖化】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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拝啓、大槻教授殿

まずは、新聞記事2点。

  1. 太陽の活動が低下して黒点がほとんど出現しなかった「マウンダー極小期」(1645~1715年)に当たる江戸時代初期の日本は、周期的に雨が多い湿潤な気候になったことが奈良県内で倒れたスギ老木の年輪分析で明らかになった。グリーンランドでは寒冷になったことが氷床掘削調査で判明しており、太陽活動の変動が地球の気候に影響していたことが裏付けられた。東京大、名古屋大、名古屋工業大の研究チームが8日までに論文をまとめた。米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
  2. 太陽活動が停滞すると、北半球の平均気温が0.7度ほど下がることが東京大などの研究からわかった。地球に降り注ぐ宇宙線を遮る太陽の磁場活動が弱まるためだという。日本では梅雨の湿度が1~2割高まり、降水量が増えることもわかった。宇宙線の変化による地球の気候への影響が初めて確かめられた。今週の米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。太陽活動は2013年をピークに数十年の停滞期を迎えることが予想されており、地球がミニ氷河期に入る可能性もあるという。

以上2点、偶然見つけた記事ですが、マスコミはこれをもっととりあげてほしいです。残念ながら、気候ゲート事件でも、マスコミには、ほとんど取り上げません。それどころか、相変わらず、地球温暖化CO2人為説のみが、大本営発表のように報道されています。
もちろん、真実は調べなければわからないのですが。
科学真理の探究のみで、科学者達で議論するのなら問題はないが、政治環境に貢献するような、環境ファシズムはよしてもらいたい!
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▼大槻からの回答
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この問題提起は深刻です。太陽活動によって気候変動が起こっている、というのです。これは気象学、あるいは国連、日本政府はじめヨーロッパ各国の見解を部分的に否定するものです。
物理学の雑誌、『パリティ』(編集長 大槻義彦、丸善)で特集が始まります。是非、ご覧ください。
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2010年11月25日 (木)

【アグネス チャンの問題点、再び】

読者の方から、以下の2通のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール~その1
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はじめまして。
私は19歳の学生で、アグネス・チャン氏の言動に疑問を抱き調べています。
だいぶ前からアグネス氏の発言はどこかずれていると考えていました。
例えば子供の権利などといっているのに、何故か漫画やゲームばかりを批判したり、ソマリアを視察すると言って実際にいったのはソマリランドであったりと、この人は一体何をやっているんだと思わざるをえません。
そして、人権問題に言及するにしても、中国に関しては全く言及しないのです。
私はその事が理解できません。
何で他国の事に関しては人権を守りたいなどと言っておいて何故自国の問題について言及しないのでしょうか。
先日も中国で起きた幼い少女を中国人の男性がベトナムから買って来て自分の妻にしようとしたという事件がありましたが、アグネス氏は一切コメントしていません。
日本での問題よりもはるかにおおごとであるにもかかわらずです。
一体どういう事なのでしょうか。
的外れな他者への批判や、糾弾すべきことへ糾弾しないことなど私は許せないと思います。
しかし、マスコミはアグネス氏を批判するようなことはなく私やこの事を知り憤った友人が批判してもその声は届きません。
先生どうかお願いいたします。
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▼読者の方からのメール~その2
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私は広島にありますAICJ中学校(前身はAICJインターナショナル)の宣伝被害者の親族です。

ニュージーランドにはアグネス氏が理事長のAICNZという高校があります。経営母体は鴎州塾と言う広島の塾です。7,8年前に開校し当時から宣伝詐欺、人権侵害、合格詐称、奨学金詐欺などをやっていました。
鴎塾講師があらゆる甘言、催眠療法に近いAICNZのビデオで子供たちを勧誘します。
当時は竹村健一氏が広告塔でした。学生をバカと呼ぶワンマン会長が竹村氏にデタラメの絵空事を言いますと竹村氏はそのままの言葉で勧誘します。

『ほとんどの生徒が開成や慶応を辞退してAICJに入学した』というメッセージ、
『学力が全国でもTOPレベルの学生が入学した』ニュアンス
しかし、実際にその1期生には開成も、慶応も合格者はひとりもおりませんでした。
(パンフレットや新聞広告にも顔写真付きで慶応合格と書いてありました)
新聞やその他のメディアも竹村氏のメッセージを信じ、実態とかけ離れた書き方をします。結果としてマスコミも宣伝詐欺に加担したことになります。
兎に角、どんな手を使っても優秀な学生を集めその力で後で実績を作れば良いと言う考えでしょう。
宣伝に関して完全に景品法違反になりますが日本の役所の動きが遅いことを熟知していて、証拠を隠滅したり、違法な宣伝は広告塔に言わせたりと巧妙です。

アグネス氏がこの学校の実態を知って理事長になったのか判りませんが、広告塔の知名度で騙して勧誘するのは学生にとってはとても不幸です。

(学校や当時のクラスメイトからの嫌がらせがいやで引越し、電話もメールも判らないようにしております。被害者本人の進路が決まり落ち着きましたら告発、告訴も考えておりますが、スミマセン今は実名が出せません。)

退学後、広島の新聞社等いくつかのメディアにも訴えましたが、鴎州塾は広島では広告の大スポンサーで記事がもみ消された感じです。広島では大槻先生のような正義感のある方には全く出会えません。
このようなサイトを作っていただきありがとうございます。
拙い書き込みでスミマセン。
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▼大槻からの回答
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アグネス チャンの霊感商法を批判して世の注目をあび、このことによって彼女は『反省して』霊感商法は止めると宣言しました。しかし、彼女がかかわっているものには、この霊感商法以外にも問題視されるものがあるのです。

例えば、『アグネス大学』です。これは教育の実態も、卒業資格も、単位評価もほとんど不明です。第一、この大学が文部科学省の認可大学ではない、というのです。それならどこで認可された大学なのでしょうか。『大学』『大学院』などと偽り、実際には『任意団体』なのでしょう。
いろいろな困難から大学、大学院に進学できなかった向学心あつい人に誤解を与えてはいけません。

彼女のボランティア活動についてもとかくの噂があります。
それにここに来て、またまた彼女に関する不明朗な情報が寄せられました。そのうち、ここで紹介する投稿は注目すべきです。

たしかに彼女は日本などの人権問題、表現の自由の問題などに多くの発言をしていますが、肝心の中国の人権問題、表現の自由の問題に関しては口を閉ざしているのです。口を閉ざすどころか擁護までしています。
尖閣諸島問題で中国の若者のデモが頻発したとき、彼女はNHKの番組に出演、中国を擁護しました。
『あのデモは中国市民全体からみればごく少数なんです』と。
1,000人、2,000人のデモが8箇所以上の都市で起こっているのです。問題をはぐらかしているのです。安保騒動のとき、国会に5万人のデモが押し寄せ、ときの岸総理は『多くの野球場にはそれよりはるかに多い若者がいた、デモは少数』と言ったことを想いだしました。

彼女は問題ある学校の広告塔になっているという情報も捨て置けないですね。これで騙されてしまった入学者がいるとすれば大問題です。これについては早速調べて改めて批判します。
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2010年11月24日 (水)

【ポルターガイスト?その他】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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初めまして、いつもブログ楽しみにしています。

さて、私が体験した不思議な出来事2つについて、ご意見いただきたく思いメールしました

1つ目は、ある晩21時前後の頃、私と妹が自宅1階の部屋にいた時のこと
私はその場に一緒にいた猫を携帯の動画で撮影していたのですが、その時に突然、部屋の窓を叩く音が2回ほどしました
いきなりのことで私も妹も驚いたのですが、玄関に鍵がかかっている時に「開けてくれ」という意味で親が窓を叩くことがあったので、今回もそれだと思い、案の定鍵の掛かっているドアを開けて外に出ても誰もいませんでした
怖くなって撮影していた動画を観てみると、確かにガラスの窓と網戸が叩かれた音が入っていました
動画は怖くなってすぐに消してしまったのですが、この音は何が原因だと考えられますか
コウモリなどがぶつかったのかとも思いましたが、音は2回しましたし、日頃から親が叩いていた時と同じような音がしました

2つ目ですが、数年前にテレビの超能力者の特集を観た時のこと
ある超能力者が、視聴者の透視能力を調べると言って2つ課題を出しました
1分間封筒の中の絵を思い浮かべて眼を閉じる、そして目を開けると封筒の中の絵が目の前に浮かぶので、それを描けということです
言われた通りに私も行ってみると、2回とも何か思い浮かび、それを絵に描きました
すると、驚いたことに2枚とも封筒の中の絵と同じようなものが描けたのです、絵と言うか実体の枠組みを線で書いただけの簡単なものでしたが
実際に封筒に入っていたものは山の写真と観覧車の写真でした、今思えば簡単な写真ですが2枚ともそっくりに描けてしまったことに私は非常に驚いたのですが、なぜそのようなことができたのでしょうか
山と観覧車の形は、何かを描けと言われた時に人間が無意識に描いてしまう傾向でもあるのでしょうか

長文になりましたが、お手すきの時にでもご検討いただければ幸いです
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▼大槻からの回答
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この種の不思議をよく『ポルターガイスト』などと呼ぶおかしな人たちがいます。窓が突然鳴ることはよく起こることです。風、ショックウェーブ、低周波、窓枠の熱収縮、などなど、原因は多岐にわたります。

あなたの経験した透視能力、これは誤解です。山のような波打つ線は山にも見え、川にも見え、海にも見え、女性の身体にも見えるのです。暗示によってほとんどのものに見えてしまうのです。超能力者のからくりです。また四角いものは観覧車にも、家にも、ビルにも、電車にも見えます。
みなさん、騙されないで!
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【宇宙人は存在するか】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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大槻先生、はじめまして。
埼玉に住む、19才です。

年末のTVタックルに大槻教授が出ていたのを昔よく見ていました。
そのときは、大抵UFOや宇宙人の話題でした。
そこで質問なのですが、
大槻教授は、宇宙人(=知的生命体)が存在する可能性についてどう思いますか?
TVなどに出てくる宇宙人などはほとんどヤラセだと思いますが、地球に知的生命体がいる以上、他の惑星にも知的生命体がいる可能性は十分あると、私は思います。
スティーブン・ホーキング博士も宇宙に他の知的生命体は存在しうると言っているそうです。
お返事頂ければ、嬉しいです。

忙しい中、メールを読んで下さりありがとうございます。
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▼大槻からの回答
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もちろん宇宙人は存在するでしょう。
このことは繰り返し私の著書で述べてきましたし、テレビなどでもそう発言してきました。
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2010年11月22日 (月)

【なんと霊能者江原が大学教授!】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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大槻先生。こんばんは。○○○○です。

本日、母が順正短期大学(現吉備国際大学・母の母校)の同窓会通信をみせてくれました。
そこには「客員教授スピリチュアル演習担当(!!):江原啓之先生」と。

どうも大学としては客寄せのためのイベントといったカンジで、江原としても小遣い稼ぎでやっているものと推測しますが、やはりこのような事で学生が不幸になってはいけないと思います。

調べると、ほかにも旭川大学、九州保健福祉大学などでも客員教授を務めているそうです(旭川大学客員教授は江原本人が辞退したとか)。

大槻先生はこの現状をどのようにお考えでしょうか。
どこの大学も江原を雇うというのが想像されます(うーむ、考えすぎだな。しかし・・・。)

以上
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▼大槻からの回答
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すでにこのことは拙著『江原スピリチュアルの大嘘を暴く』で指摘しました。これらの大学で教授採用をやる教授会はどうしたのでしょうか?監督の文部科学省は見て見ぬ振りでしょうか。これらの大学はマイナーな大学だから不問に付す、という態度なのでしょうか。

それならメジャーな大学はどうでしょうか。江原スピリチュアルを持ち上げる『脳科学者』を自称する茂木健一郎は東京工大などの客員教授みたいなことをやっていましたね。

日本の大学の一部は信じられないくらいレベルが低いのです。
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【地球の自転周期が短くなった?】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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はじめまして、○○といいます

南米チリの巨大地震、地球の自転に影響か
の記事で

「南米チリで発生した巨大地震で、地球の1日が100万分の1.26秒(0.00000126秒)ほど短くなり、地軸が8cmほど移動したことが示された」

とありますが、地震でエネルギーを放出した上に、自転速度を速めるのはエネルギーを使ってばかりで、何処から供給されるのか謎です

潮の満ち引きでエネルギーが奪われて自転速度が落ちるのは分かりますが地震で自転速度が速まるのは、イマイチ理解できません

自転速度が落ちたというのなら納得できますが・・・

分かりやすく教えてください
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▼大槻からの回答
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それは、『角運動量保存の法則』というものがあるからです(例えば拙著『力学』学術図書を参照)。
地球は剛体と考えてその慣性モーメントをIとすると、これと自転の角速度ωを掛けたものが角運動量です。これがいつも一定になる、というのがこの法則です。

Iω=一定

そこで地震などで地球の構造(膨らみなど)が変化して、このIが小さくなると、ωは大きくならなければなりません。角速度が大きくなること、つまり自転周期は速くなるのです。
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【UFO無人機】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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先生の合理的な考え方は、私が思っていた考えに近く、とても心強く感じます。
宗教の「人間対象主義」や「情報不足(釈迦はなぜキリストの事を想定した話をできなかったのか等)」で疑問をもった事に「同じような考え方を持った人がいた」と思いました。

ただ、「UFOについて」ですが、私は「UFO無人説」は有り得るかと思います。
というのは、地球からも無人探査機を飛ばしております。
もちろん多くの障害があるので、地球から見えるのは何億分の1かもしれません。
先生のご意見をお願いします。
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▼大槻からの回答
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異星人が無人機を飛ばしており、それが観測される、と考えるのも無理があるでしょう。無人機を飛ばす前にその異星人は電波によるコンタクトをとるでしょう。未だにそれらしい電波信号が確実に捉えられないですね。
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2010年11月18日 (木)

【フジTV 金曜日のキセキ】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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10月15日から鑑定士と名乗る人たちが登場する「金曜日のキセキ」という占い番組がフジテレビで始まりました。
またこの手の番組が出てきたことが悲しいです。
どうして日本の民放には質の低いバラエティ番組やこの種の占い番組が多いのでしょうか?

イギリスではDerren Brownのように霊能力や占いがイカサマであることを心理学やトリックを使って説明する素晴らしい番組が、日本ではこういうことをできる人はいないのでしょうか?

大槻教授でも誰でも構いませんから、教養のない人たちに霊能力や占いがイカサマであることをもっと分かりやすく、もっとインパクトのある形で教えてやってもらえませんでしょうか?
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▼大槻からの回答
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悪名高いフジテレビは、またもやオカルト新番組ですか!
私も少し見ましたが、霊視みたいな透視能力実験をやっていました。『驚くべき的中率』と騒いでいました。このテレビ局は視聴者を欺き、国民をバカにしています。『的中』といっても当たったものだけを編集で抜き出しているかもしれないし、事前調査をしている可能性もあるのです。

第一、このような透視能力が人間にあれば、市民社会のプライバシーもへったくれもなくなり、国家の機密・会社の機密も維持できません。つまり、近代国家・近代社会の秩序は崩壊してしまいますね。とくに現代社会は、このような透視現象は存在しないことを前提にして成り立っているのです。

フジテレビはこのようにして現代社会秩序に挑戦しているのです。
したがって社会は、このような挑戦を粉砕しなければなりません。
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2010年11月15日 (月)

【宗教、再び】

読者の方から、以下の二通のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール(1)
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大槻義彦先生

初めまして。いつも興味深くブログを読ませて頂いております。
私は鍼灸師を生業とさせて頂いておりまして、先生の「鍼灸は医療まがい」の投稿を拝読して以降、何故か先生のブログの愛読者になってしまいました。
確かに鍼灸は日本の医療の分野では「医療類似行為」に分類されております。ただ、ここで誤解が無いようにしておいて頂きたいことがありまして、このような医療類似行為で日本で国家資格として存在するのは柔道整復師、はり師きゅう師、あん摩指圧マッサージ師のみです。
国が定めた養成学校にて必要な単位を取得し、かつ国家試験に合格した後に、それら資格にて職業に就くことができます。その他の整体師、カイロプラクター等という資格は日本では存在しませんし、それらに対する法的規制も存在しません。
端的に言えば人体の解剖学、生理学、現代医学の知識が無くても、明日からでも「私は整体師です」と自称して開業することが可能なのです。
この辺りに関しては誤解がなきよう、宜しくお願いいたします。

と、前置きが多くなってしまって恐縮ですが、
「宗教は今」の投稿を読ませて頂いてふと思ったことがあります。
確かに世界各国で宗教紛争やカルト宗教による犯罪も多々あります。

しかし一方で昨今報道で話題になっている中国についてです。
中国では過去に宗教、思想関連で色々と世界規模のニュースがあったことは先生もご存知であろうと思います。
科学的、非科学的を問わず過去に於いては文化大革命。近年に於いてはチベット弾圧、法輪功の人権的弾圧など
このような出来事について大槻先生はどのようなご見解をお持ちでしょうか。
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▼読者の方からのメール(2)
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はじめまして。
突然のメール、失礼致します。

【宗教は今】を拝読しました。
教授は、先祖の供養(墓参りなど)はされないのでしょうか?
宗教と故人を偲ぶことは、別物だとお考えでしょうか?
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▼大槻からの回答
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宗教は世界観、物質観、生命観、いずれも容認できない哲学であり、2000年、3000年前の、きわめて古い、幼稚な思想です。隣の国すら知られていなかった3000年前と瞬時にインターネットでつながる今とでは、まったく別の世界観になるのは当然です。再生医療で自分の臓器さえ作られ、移植もできるようになる時代とはまったく異なる生命観となります。

したがって、近代国家が宗教を野放しにするのは正しくありません。宗教は教育内容と真っ向から対立するからです。その例が進化論ですね。今もってキリスト教の一部が進化論を否定するのは反社会的な思想です。

中国が法輪功を取り締まったのは、やり方は別として、またその取り締まりの動機は別として正しかったと思います。また、チベット、ダライラマを弾圧したのも肯定できます。一体、ダライラマ亡命政府とは何でしょうか。『チベット民主化勢力』だって?ダライラマは民衆から選ばれた民主勢力ではありません。実は『高僧』の占いによって、非民主的に選ばれた子供から成長したのです。まさに、宗教どころかオカルト指導者なのです。

なお、私も祖母の墓参りをします。これは祖母の思い出にふけるためです。これは祖母の写真を見るのと代わりません。
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2010年11月12日 (金)

【宇宙人からの信号?】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
(このメールは、10月27日にいただきました。)
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Subject: 地球外生命体に関するニュースです

毎回ブログ楽しみに拝見させていただいております。
昨日、このような胡散臭いニュースが報道されたのですが、大槻教授の見解を是非お聞きしたいです。
よろしくお願い致します。

地球外知的生命体らしき存在からの信号を確認/ラグバー博士「未知の文明からの可能性が高い」
2010年10月24日 4時23分(ロケットニュース24)
オーストラリア・ウエストシドニー大学のラグバー博士の調査・研究により、遥か銀河の彼方から、地球外知的生命体らしき存在からのパルス信号が発信されている事が明らかとなった。地球外の文明による信号の可能性があるという。
パルス信号が発信されているのは恒星グリーゼ581をまわる惑星からで、地球から20光年離れた恒星グリーゼ581を中心とした太陽系型の天体にあるという。そこには6つの惑星があり、そのひとつは以前から生命体がいてもおかしくないと言われていた惑星グリーゼ581Gであることから、大きな注目を集めている。
この惑星グリーゼ581Gは水と緑に包まれた自然豊かな地球型惑星の可能性もあり、この惑星をイメージして描かれたCGイラストは非常に緑豊かな惑星として描かれている。どのような知的生命体が生活しているのかは不明だが、パルス信号が確かなものであれば地球人と同等か、それ以上の科学力を持っている可能性がある。
ラグバー博士は2年前から恒星グリーゼ581の周囲の調査を行っており、そのときからパルス信号の規則性を調査していた。そして今になり、このパルス信号が人工的な文明によるパルス信号の可能性が高いと判断したようだ。
惑星グリーゼ581Gはパルス信号が注目される以前から、雲や液体の水の存在や、生命が存在していてもおかしくない環境下にある惑星として注目されており、その恒星グリーゼ581の周囲から規則的なパルス信号が発せられているとあれば、グリーゼGに生命が存在しないと思うほうが不自然といえる。
ラグバー博士は恒星グリーゼ581の周囲にある惑星に対して、「私の個人的な意見でしかないが、この惑星に生命が存在する可能性は100パーセントといえるだろう」とコメントしている。しかし、惑星グリーゼ581Gの知的生命体と交信をするにしても、質問を投げかけて返信されてくるのは40年後という事になる。高速の宇宙船で惑星グリーゼ581Gに向かったとしても到着まで20年かかり、現在の地球の科学力ならば何百年かかるかわからない。
もし最速のファーストコンタクトを望むのであれば、こちらの位置を電波で伝え、惑星グリーゼ581Gの知的生命体のワープ航行等の技術で地球に来てもらったほうが早いかもしれない。とにかく、夢が広がるこのニュース。惑星グリーゼ581Gに友好的な知的生命体がいることを願いたい。
ちなみに、「グリーゼ581」とは太陽の役割をしている恒星と6つの惑星を意味する呼び名で、恒星グリーゼ581のほかに惑星グリーゼ581B、C、D、E、F、Gがある。生命体がいると予想されているのは、すでに説明している通り惑星グリーゼ581Gである。
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▼大槻からの回答
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たしかにこのニュースは胡散臭いですね。
天文関係者は、セチ計画などによって宇宙人からの電波信号をキャッチし、意味を解読しようと努力してきました。しかし、信号は莫大なもので、天文関係者の用いる大型コンピューターをすべて動員しても追いつきませんから、一般のPCの並列利用を呼びかけ日々努力していますが、いまだ信号の分析に成果を十分あげておりません。

そこへ唐突にオーストラリアの研究者が宇宙人からのパルス信号をキャッチした、と報告しても信用されないのです。この博士はまず従来のセチ計画などの研究者、またその学会に報告して、そちらからの評価を受けるべきです。それとは無関係にマスコミに発表しても信用されません。
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2010年11月10日 (水)

【霊治療、霊カウンセリングの副作用】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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Subject: 妻が憑依された?!

はじめまして。
○○○○と申します。
宮城県△△市出身在住です。44歳です。
20年位経つのでしょうか、とにかく昔から大槻先生のファンです。
周囲でオカルト的な話になると、「俺は大槻教授派だから!」と強調して来ました。
そして、今年の3月下旬から身近で非常に困った状況になり、ネットで教授の名前を初めて検索した所ブログを見つけ毎日のように見ております。
ずっとメールもしたかったのですが、物凄い長文になってしまうので、ためらっておりました。
思い切って短くします。

さて、状況とは、、

  1. 2010年3月13日頃から、妻が自称霊能力者に騙され憑依されたと信じ込み、まともに生活出来なくなった。
  2. 4月3日、精神病院へ入院。心因反応と言われました。
  3. 4月16日、同院退院。本来は1ヶ月は入院が必要と言われていましたが、他の患者さんからの悪影響を訴え始めたので半ば強引に退院させた。
  4. 自宅療養を続け(とにかく休養)、8月頃から近場なら車の運転が出来るようになった。しかし調子の良い時と悪い時のギャップが激しい。
  5. 10月11日。お寺の住職さんに「霊は実在するのかしないのか?教えて下さい。」と質問。住職は「難しい問題だが、そういう事情なら、実在しない。と言ってあげたい。」と言ってくれた。
  6. 最近は随分落ち着いて来ましたが、波は激しく、かわいそうです。

以上ですが、妻にとって地獄の様な苦しい日々でした。
7歳と5歳の息子達も困惑したでしょう。
私も仕事と家事と看病に、学校と保育所の行事参加、地元のコミュニティーの班長、とメチャクチャでした。
本当は、もっと詳しく書きたいのですが、長くなりすぎます。
妻の性格は、非常に純粋で真面目。何でも信じ込む。映画などにも入り込み過ぎる。純粋でいい子です。
1.から2.の間はまさしく地獄でした。暴れまくり怒鳴りまくり、吐き続け、飲まず食わず、。
最初の2日目までは手足が勝手に少し動く。と言う程度でした。
私は「暗示に掛かっただけだ。考えてもみろ、そんな事あるわけが無いじゃないか。霊を信じるなど、サンタクロースを本気で信じるのと同じだ」「勝手に手足がピクピク動くなんて、よくある事だ。俺だってある。気にするな。」と言い聞かせていましたが、どんどん悪化して行き、妻の父母まで信じてしまい、合計3人の自称霊能力者にお世話になってしまいました。

私は思います。
もしも霊能力者と言う人が本当にいるとするなら、
その人達は、なんと冷酷非情な人達でしょうか??!!
なぜなら
どうして未解決殺人事件が存在するのでしょうか?
あんな能力が実在するなら、殺人事件などほとんど起こらないでしょう。なにしろ死んでも意思表示出来るのですから。しかも距離も時間もすっ飛ばして。
警察は喜んで捜査に使うでしょう。なにしろ犬さえ使っているのですから。お金も時間も労力も掛けて。(私は犬は大好きです。)
何故協力しないのだ?警察は有力情報にはお金を出すとまで言って必死になっているのに。色んな思いがあるなら匿名で情報提供だけでもしてくれれば良いのに。

岩手宮城内陸地震で生き埋めになってしまった人の居場所を教えて欲しい物です。
未来までわかると言うのなら、事故も無くなるし、自然災害での被害者もなくなる。

それら全く機能していない。なんて冷酷無比で自分勝手な人達でしょうか。(本当に霊能力が有るのなら。です。)

なんでそんなモン信じてしまうのか。。。
心身共に弱ってしまったタイミングの人を引きずり込むのが異常に上手い。それは今回実感しました。


別件ですが、11月27日。女川町にてのプルサーマルシンポジウムにいらっしゃると知って、思わず予約しました。その時、妻の状態が良ければ必ず行きます。
あわよくばお会いしたい!お話ししたい!!握手だけでも!!!
などと思っております。

支離滅裂な文章で失礼しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

ご健康をお祈りします。
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▼大槻からの回答
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ひどい話ですね。私が常に警告してきたことです。
霊能者と話し合ったり、相談したりして悩みなどを相談することは一種の宗教的カウンセリング、あるいは霊治療、霊的カウンセリングです。素人カウンセラー、にせカウンセラーのカウンセリングを受けると、ときに思わぬ副作用があり、深刻な後遺症となるのです。
カウンセリングは臨床心理学の博士課程を修了、資格試験に合格した人だけがやるべきです。実際、アメリカなどでは厳格にこのことが守られています。なぜならカウンセリングにも副作用があるからです。

奥様の場合もこの種の後遺症が残ってしまったのですね。心に傷を与えた者は告訴すべきです。身体に傷を与えたなら告訴され、民事または刑事事件として処断されますが、心の傷も同じことです。
このことをよく理解してくれる弁護士さんの協力が是非必要です。本ブログをお読みいただいている方で弁護士の方がおられれば是非ご一考ください。

それとは別に、奥様の心の傷は医師による治療、それに専門の臨床心理士によるカウンセリングによって治療すべきです。
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2010年11月 8日 (月)

【農林大学校のオカルト授業】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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Subject: エレン蘇生水について

大槻先生

はじめてメールを差し上げます、○○○○と申します。
高校を卒業後、独立行政法人水産大学校に進学して卒業、そのあと静岡県立農林大学校に進学して卒業、現在は静岡県の△△△町で新規就農者として農業を営んでおります。

さて、本題の「エレン蘇生水」なのですが、これは三年前に農林大学校の一年生だったときのはなしです。エレン蘇生水についての講演がこの販売業者によって教室で授業として行われました。

内容自体はよくあるもので、水をトルマリンに通すとクラスターのサイズが変わって、マイナスイオンが発生して、水によい記憶を与えて、育成光線が放射される、云々というものでした。

そして、メロン温室を利用して、実際の試験?が行われました。
農薬がいらない、土壌消毒がいらない、などと謳われていましたが、アザミウマ類の害虫が大発生して終わりました。

他の先生にも相談したりしましたが、問題だと感じる先生もいたものの事態はなぜか好転せず、表だって批判していた私が懲戒処分となりました。
医者が言っている、博士が言っている、特許を申請している、とこれもまたよくある話でした。

水産大学校にいた頃に先生に言われたことがあります。
「水産大学校の名前が欲しいんじゃない、バックの水産庁の名前が欲しいんだ」
そういって、いかにも怪しそうなパンフレットなどを捨てていました。
今回もおそらく業者としては静岡県の名前を宣伝などに使おうとしていたのだと思います。

卒業研究のテーマとして、磁石が野菜の品質に及ぼす影響やボイラーに磁石をつけて燃費アップ、などがあがる学校です。多くは望みませんが、それでも今回の件は卒業生の多くが、こういった商売のカモになる可能性をそういった業者に広く知らせることになってしまったのではないかと思います。

また、学生に限らず、県の職員の間にも、マイナスイオンの類が浸透していることにも驚きました。一概に科学的でないものはダメとは言いませんが、詐欺はどう考えてもダメだと思います。
ところが「詐欺と決めつけるのはよくない」と言われるわけです。

多くの出来事があり、簡潔にまとめようとして端折りすぎたところがあるかもしれません。乱文失礼いたしました。
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▼大槻からの回答
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困った大学(大学校)もあるものですね。しかもそれがれっきとした、農水省所管の学校なのですからあきれるほかありません。第一『何とか水』というのは、いかがわしいのです。
肥料等が添加された水ならともかく(それもおかしいですね、そんな水を売りつけられるなら、自分で水で肥料を溶かせばいいのです)、物理的に処理された水などあり得ませんし、ナンセンスです。『イオン水』だなんて笑止千万です。もともと液体である水の分子は部分的にイオン化しているのです。

一体、このような大学にまともな先生はおられないのでしょうか。『何とか水』を売り込む業者、教育の現場にまで進出する業者を批判、拒否する先生はいないのでしょうか。
一体、このような大学の教授会はどうなっているのでしょうか。また農水省の指導、監督はどうなっているのでしょうか。
教授会がこのようないかがわしい業者を許し、あろうことかこのような業者を批判した学生を処分するとは言語道断です。

農林大学校に限らず、その他の大学校でも、文部科学省のチェックがないことを幸いに妙な教育をやっているのでしょうか。もしそれなら、通報をお願いします。改めて調査、批判、抗議をいたします。
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【早稲田大学、理工展での講演】

この講演は既にたびたびお知らせしましたが、7日日曜日に滞りなく終了しました。当の理工学部学生はむしろ少数で、一般の方々に大勢おいでいただきました。理工学部の若手の研究者、他学部のスタッフとおぼしき人々に加えて学外者の皆様もおいでいただきました。重ねて感謝申し上げます。

この日の講演は『場所がら』を考慮して、いつものオカルト叩きはごく少なめにして、現代科学、とくにノーベル賞にかかわる分野の発展の驚くべき現状をまず話しました。クオークや加速膨張宇宙論、カーボンシートの物性、ポジトロン診断、変調型放射線によるがん治療、再生医療の進歩などなど。

そして、これらの高度な科学技術文明にふさわしい生き方とは何か、ということについて私見を述べました。最後、皆様からの質問、ご意見をいただきましたが、希望者が多く、30分以上も質疑応答のコーナーになりました。時間切れでやむなく打ち切りましたが残念でした。何かの機会にまたお目にかかりましょう。

年間、数多くの講演をこなしますが、今度の場合のようにまったく一般の方々の参加自由な会はまれですので、主催者の皆様に感謝いたします。

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2010年11月 5日 (金)

【これもラップ音】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
(このメールは、10月26日にいただきました。)
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大槻様

静岡東部在住の○○○○ともうします。

ブログをはじめて拝見しました。
ラップ音についての記述を読んでいて、昨夜私が経験したことが参考にしていただければ、と思いメールいたします。

コンクリート及びブロック構造の建物の半地下部分に事務所を置いて仕事をしております。引っ越してまだ1月ほどなのですが、仕事中に演歌または軍歌のような音楽がかすかに聞こえてくることがありました。半地下ですから、若干外の音も聞こえます。ご近所のテレビなどの音かカラオケでもやっているのだろうと、あまり気にしませんでした。

昨夜、深夜まで仕事をしておりましたところ、またその音楽が聞こえ出しました。近所迷惑な家もあるものだと無視しておりましたが、気がつくと午前二時を廻っております。そんな深夜に騒音を出すとはどこの家だ?と出入り口を開けて外の様子を探っても、雨の音ばかりが聞こえるだけで近所で明かりがついている家も見当たりません。
ドアを締めて、作業を開始するとまた聞こえます。換気扇のモーターとファンの音がそう聞こえるのかとスイッチを切ってみましたが、デスクに戻って暫くすると聞こえてきます。音の場所を探ろうと忍足で移動すると音が聞こえなくなります。。

不思議なこともあるものよ、といろいろ考えていくと、上階からの排水路(プラスチックのパイプです)が壁を伝って露出していた(現在は殆どが床板の下に隠れています)ことを思い出しました。
それかしら?と上階に行き、該当部分の取水口を塞いでみると、音楽が聞こえなくなりました。取水口を開いて、また戻ってみると、雨が少し強くなると音楽が聞こえます。というわけで、排水管を流れる雨水が何らかの条件が揃うことによって、音となり、それが聞く人間の思い込みで音楽と感じたのだ、と素人ながらの判断を下しました。

つまらない話を長々と書き、大槻様のお時間を邪魔しましたことお詫びして終わります。

敬具。
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▼大槻からの回答
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あなたのような探究心のある方、論理的思考をする方にはラップ音などナンセンスですね。深夜、道路を車で走ると、誰もいないのに歌う声が聞こえたり、音楽が聞こえたりすることがありますが、これも雑音の類ですね。舗装の濃淡によって、この上を走る車のタイヤの振動音が変わり、音楽のように聞こえるのです。これを意図的にやって楽しませてくれるのが、『富士スバルライン』です。
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【UFOが見えた?】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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こんにちは大槻教授!
毎日ブログの更新を楽しみにしています。

YouTubeで見つけたのですがハッブル宇宙望遠鏡を横切るUFOとの事です。
私はこの点滅している何かがエイリアンクラフトと言われると解かりませんが不思議な物体であることは確かです。
アポロ宇宙船に付いて来たと言われるクリッター(プラズマ生命体)と非常に似ています。
この未確認飛行物体に関して大槻教授のコメントどうかお願いします!

http://www.youtube.com/watch?v=O-7k3hKynXw
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▼大槻からの回答
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人工衛星、ロケットの部品などでしょう。
点滅しているように見えるのは、この部品が回転しているためでしょう。
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【国連とUFO】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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拝啓、大槻教授殿

こんな記事を見つけました。

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世界機関の『国連』が、このほど宇宙人に関して重大な取り決めを行った。それは、もし宇宙人が人類と接触を求めた場合に、国連が対応するというもの。そして宇宙人と最初に接触する人物として、国連宇宙空間事務所(UNOOSA)の代表が任命されることが明らかになった。最近、世界中でUFOの目撃情報が多発している。ある天文学者は25年以内に、宇宙人が姿をあらわすと予測しており、理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士も「もし宇宙人に遭遇しても絶対に接触しないように」と注意を促しているほどだ。これらを受けて、国連も宇宙人が訪れるその日のために、着々と準備を進めているという。宇宙人との接触役を任命されるのは、UNOOSAの代表マズラン・オスマン氏(58歳)だ。彼女はマレーシアの天文学の権威(けんい)で、来週イギリスで開かれる科学会議において、彼女の果たす役割と可能性について説明される予定だ。彼女は会議で、「以前にも増して地球外生命体が接触してくる可能性が高まっていること」と、「もしも接触があった場合に、国連が人類を代表して返答する義務があること」を説明する。しかし、実際に地球外生命体が人類と接触してくる場合、地球に到達する前に、光や電波を使って何らかのシグナルを送ってくるのではないか、とも予想されている。宇宙人の存在は、もはや空想の話ではなくなってきた。しかし言葉が通じるかどうかもわからない相手と、いったいどうやって交渉するのだろうか? いずれにしても今後の国連の動向が注目される。
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一体、国連はついに気でも狂ったのでしょうか?地球外生命体が仮に存在したとしても、何万光年離れた地球に到達することは不可能なはず。光速を超えることができないのは、常識のはず。スタートレックじゃあるまいし。それに、宇宙船を光速に近づけると質量増大効果が起きるので、光速で飛ぶことも不可能なはず。地球外生命体も当然生物であるから、寿命はあるし、燃料や食料はどうするのだろうか?
もはや国連は気でも狂っているとしかいいようがない!
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▼大槻からの回答
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私も宇宙人はどこかに存在する、と思っています。
しかし、余程のことがないかぎり、地球には到達しないでしょう。したがって、国連が宇宙人を迎える準備を始めたとするなら、早とちりでしょう。
宇宙人が地球に到達する前には電波傍受、電波によるメッセージがあるはずですから、国連の『準備』はそれからでも十分間に合うはずです。早とちりの準備はそれだけお金がかかるでしょうから無駄金ですね。日本は国連負担金を多く出しているのですから、無駄金使いに異議を唱えるべきです。
国連は宇宙人のことを早とちりで心配するのなら、水も食料もなく、多くの疾病で苦しむ世界の子供たちのことをもっと心配して欲しいものです。
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2010年11月 4日 (木)

【隣家からの電流?】

読者の方から下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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突然、携帯電話から、メールをお送りする失礼をお許し下さい。

私は、岐阜県△△市に住みます、○○○○と申します。今、理解出来ない現象に悩み、本当に困り、どうしてよいのか解からず、途方にくれています。常識で考えたら、有り得ない現象なのです。どなたに御相談しても、いえ、自分自身でも、現実では考えられない事なのです。それ故、誰にでも、おいそれとお話し出来ず、お話ししても信じて頂ける話でもなく、しかし実際に毎日起こっているのです。警察にも、何度も何度も御相談したのですが、結論としては有り得ないという事になってしまいます。私が彼らの立場なら、やはりそう答えざるを得ないかなとも思います。インターネットで、私なりに色々調べましたが、まるで見当がつきません。

今起きている現象については、ここでうまく御説明出来るか自信が有りませんが、最近何より気味悪く感じている事は、三ヶ月位前の或る日、隣の家から、強いぴりぴりする電流の様なものを、閉めてある台所の窓から感じて以来、様々な事を感じる様になり、その後、その電流(?)の様なものが、ずっと家の床を真っ直ぐに突き抜けて、床を揺らしたり、その後その電流のラインの範囲にいると、もの凄く頭が痛むようになりました。

又、夜ベッドに横になると、もの凄い細かい振動を身体に感じる様になり、それを感じない場所に移動しても、暫くすると同じ事が、動いた先々で起こり、疲れて不覚にも寝てしまうと、朝汗まみれで振動でぐったり、ふらふらになっているのです。この状態が、今では、逃げる様にして来た、名古屋の実家でも起き、遠く離れてみようと車で出掛けても、途中すぅっと、身体が軽くなる何分かが有るのですが、暫くすると家で感じる真っ直ぐ強い力で、水鉄砲を押し出すように流れて、床や地面が盛り上がるような感じを受け、その後、例えば椅子に座っていれば、その痛みがぶるぶるし出し、試しに隣の椅子に移ると、始めは何も無いのですが、すぐに同じ事が起きるのです。さらに今は、寝て起きると、身体に小さな丸い痕がついていて、そこに手と言わず脚と言わず、電流の様なぴりぴりとしたものが流れます。そして、これは、日を追う毎に巧妙になっており、まるで私の姿が見えているとしか思えないほど、細かい動作に反応してきます。

ただ、このところ思うのは、家に居る時、一日中感じる、床下を盛り上がる様に昼夜、特に寝てる時に強く流れて来るものは、冷え症の私が、朝汗だくになっていることから、振動することによって、熱をおこす事ができるものなのではと考えてみたりしています。今迄に四、五回、これを最大出力(?)でされたと思われる時には、手と足の指が硬直して暫く動けませんでした。肩の治療をした折の低周波治療や、EMS運動のレベルを強くした時体感したものに似ているのかなあと、様々な場合を考えてみるのですが、皆目見当もつきません。

これらの事が起こる前段階にも色々な事が起きているのです。母は、私を、脳のCT検査に連れて行きましたが、とっても綺麗です、安心して下さいとおっしゃって頂き、安心した様です。

私も、最初はただ恐いだけだったのですが、或る友達の、今の世の中、有り得ない事なんて何もないのよと、私がそう感じてるのなら、有るのよ、と私を全く疑わなかった言葉に、心から勇気付けられました。私も、魂の存在は信じて生きていますが、オカルトや超常現象には、必ず説明のつく原因が有ると思っています。

本当にお忙しい日々をお過ごしの事と、充分想像しておりますが、どうかお力をお貸し頂けませんでしょうか・・・。できましたら、少しだけでも、お電話をさせて頂くお時間を頂戴出来ませんでしょうか・・・。どうか、宜しくお願い致します。お助け下さい。

お目にかかりました事も無く、又、どなたからの御紹介も無く、突然メールさせて頂いた事、本当に申し訳有りませんでした。どうかお許し下さい。
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▼大槻からの回答
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隣家からの電流によって体調不良となって困っている、ということですが、これは一種の神経過敏の症状です。私のもとにはこの種の相談がたくさん寄せられますが、どこからか送られてくる『電流』『電波』『磁波』など、物理的な実態ではありません。これは医学的な一種の疾患と考えるべきです。

多くはノイローゼ、神経症と考えられますので精神科の医師に相談するべきです。また、加齢によっておこる認知症でもこのような症状がおこることがある、という説もありますからその場合には認知症の専門家に相談してください。

さらにこのような症状を訴える人は女性に多いのです。女性では更年期症状として神経過敏、しかも異常な神経過敏になる人もいるのです。この場合には更年期の専門医を訪ねてください。
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【偉人と占い】

読者の方から下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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Subject: JPモルガンの言葉


大槻先生はじめまして。
最近占いについて気になったことがあり、メールさせて頂きました。

私は子供の頃から占いやオカルトなど非科学的な事が大好きでした。
信じてはいませんでしたが、幽霊などいれば面白いなあ・・・と空想する事が好きでした。

そのなかで最近ふと気づいたことがあります。
「占いはでたらめだ」と言ってもそれをあまり信じてもらえないということです。
これがすごく不思議でなりません。

また、占いを肯定する人は戦国武将は占い師を雇っていたとか、JPモルガンは「億万長者は占星学を信じない。だが、大富豪は活用する。」と言ったと偉人を出して占いがいかに崇高なものかを主張します。

そんなのは成功した方に対して「あなたが成功したのは占いのおかげだよ」と言うようなものであり、非常に失礼でならないと感じます。

また、そういう偉人の言葉を利用して占いを正当化し金儲けに利用している業者もおり詐欺ではないかと思うくらいです。
例えばこのURLです。

ところでこの偉人が占いを活用していたという主張ですが、事実なのでしょうか?大槻先生が常々おっしゃるように、常識で考えたらありえないと思います。

現代で考えれば内閣総理大臣が政治を行うために占いを活用するような人物だったらその政党に投票するのだろうか?この国は安泰だと思えるのか?と思うからです。
この問いかけに答えてくれた占い肯定派の人はいません・・・。

このように歴史に名を残す人物が占いを活用していたという主張に対して大槻先生のご意見を伺えればと思いメールをさせて頂きました。

ご多用の折かとは思いますが、よろしければご意見を頂ければ幸いです。
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▼大槻からの回答
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たしかに偉人とか大富豪など、中には占いを信じて、それを活用して成功した、という話を聞きますね。しかし、これは結果論です。その裏には占いを信じて大失敗をして、歴史から消えていった数知れない人々がいることを認識すべきです。

例えば自分がやる大きな投資に関して、やるかやらないか、判断に迷ったとき、やると賭けて大成功する確率は50%です。そして賭けに勝った人は後世に名を残します。
占いなど、この単純な確率にすぎません。
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2010年11月 1日 (月)

【早稲田大学での講演】

前にもお知らせ致しましたが、来る7日(日曜日)16時より、早稲田祭理工展において講演を致します。どなたでも入場できますので、お近くの方おいでください。

  1. 日時 : 2010年11月7日(日) 16時から
  2. 場所 : 早稲田大学理工学部 新宿区大久保3丁目
  3. 講演内容 : 『科学と非科学』、質問を受け付けます。

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