怒りのコントロール、「善意ある祈り」が効果的=調査
[ニューヨーク 23日 ロイター] アメリカの科学者らが行った調査で、怒りを和らげるには、信仰の有無に関わらず善意を持って祈ることに効果があることが分かった。パーソナリティ・アンド・ソーシャルサイコロジー・ブレティン(電子版)で発表された。
共同で調査を行ったオハイオ州立大学のブラッド・ブッシュマン教授は「人が怒りをコントロールするのに祈りに効果があることが分かった。おそらく(祈ることによって)怒りの元となった現象を違う観点から見直し、あまり個人的なものとして受け止めないようにすることができるのだろう」と述べた。
調査では最初、米大学の学生53人を対象に怒りや気持ちの落ち込み、緊張、疲労、気力などの感情のレベルを測る質問を行い、次に怒りの反応を誘発するような状況下に学生を置いた。その後、学生にがん患者についての新聞記事を読ませ、無作為に選んだ一部の生徒には患者のために祈る、または思いを寄せるよう求めたところ、患者のために祈った生徒の怒りのレベルが低下したという。
また、ブッシュマン教授がミシガン大学のライアン・ブレムナー氏などと実施した別の研究でも、同様の結果が得られたという。
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