2011年3月18日22時23分
【イスラマバード=五十嵐誠】パキスタン主要各紙は18日、同国北西部で、米国の無人機による爆撃で民間人ら41人が死亡したと報じた。キアニ陸軍参謀長は声明で「人間の命を軽視した不注意かつ無情な攻撃だ」と非難。同国での無人機による誤爆としては最悪規模で、反米感情がさらに高まるのは必至だ。
報道などによると、誤爆は17日にアフガニスタンに近い部族地域北ワジリスタン地区であった。米国は、同地区がイスラム武装勢力の拠点になっているとして、無人機攻撃を激化させている。
17日の爆撃についてAP通信は当初、パキスタン当局者の話として、死亡したのは武装勢力メンバーとみられると報じていた。